自己破産のすべて|生活への影響から手続き方法・費用まで完全網羅

2018.09.07 更新

松下 真由美
第一東京弁護士会所属弁護士

松下 真由美

この記事の監修

借金の返済ができない…もうダメ、自己破産するしかないのかな?

借金が膨らみ、どうにもならない状況になって初めて考えるのが「自己破産」ですが、自己破産に対してマイナスイメージをお持ちの方も多いでしょう。

そこでこのページでは自己破産の影響が不安な方に、

  • 自己破産のメリットとデメリット
  • その後の生活への影響(体験談を交えて)

について紹介していきます。

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以下のような状況であれば、自己破産を検討してみてもいいでしょう。

自己破産すべき状況とは?

  • (住宅ローンの)借金総額が年収を超えてしまった
  • 生活保護を受給している
  • 病気や怪我で仕事ができない
  • 借金の返済が3ヶ月以上滞っている
  • 裁判所から差し押さえ通知が届いた
  • 5社以上の金融機関から借金をしている
  • 他の債務整理では解決できない

とはいえ自己破産のデメリットが気になって決断できないという方のために、まずは「自己破産とはどういうものか?」を詳しく説明していきましょう。

「自己破産するほどの状況ではないけど、借金のつらさをなんとかしたい」という人はこちら

目次

自己破産とは?

自己破産とは借金の支払いが不可能であるということを裁判所に認めてもらい、借金をゼロにしてもらう手続きです。

自己破産は「債務整理」と呼ばれる借金救済の手続きに含まれ、破産法という法律で定められています。

債務整理一覧
自己破産 すべての借金をゼロにする手続き。 その代わりに家や車など自分の財産も失う
任意整理 貸金業者と弁護士の交渉によって、月々の返済額を見直す手続き。大幅な減額はできないが、リスクが少なく、最も利用者が多い
個人再生 借金を5分の1程度に圧縮(減額)し、3~5年で完済する手続き。住宅など財産は残せるが、収入が安定していることが条件

自己破産はこれら3つの債務整理の中で、唯一、借金の返済を全額免れる手続きです。もちろん、どれだけ借金があってもすべてゼロになります。

また自己破産は裁判所の許可を得て(正式には「免責の許可を得る」といいます)成立するため効力は絶対です。

すでに貸金業者などからの取り立てに苦しんでいる人にとっては、「自己破産をすると嫌がらせなどを受けるのでは?」とお思いの方もいるかもしれませんが、報復行為は違法です。

自己破産することで、債権者から報復を受けることはありません。

自己破産のメリットとデメリット

自己破産は法律で認められた、すべての借金をゼロにする手続きです。

しかし、自己破産をすると「生活をしていく上で大きな制限を受けるのでは?」という不安もあり、決断に踏み切れない人が多いというのが実情です。

自己破産はその言葉だけが先行し、実際にどんな影響を及ぼすのかについてはあまり知られていません。

不要な恐れを抱かないためにも、自己破産のメリット、デメリットは正しく知っておきましょう。

自己破産のメリット

  1. 借金がゼロになる
  2. 無収入でも申請できる
  3. すべての財産が没収されるわけではない
  4. 手続き終了後に取得した財産は一切没収されない

自己破産のデメリット

 
  1. 財産を失う
  2. 家族や保証人に影響がある
  3. 職業や資格の制限を受ける
  4. クレジットカードやローンを5年以上利用できない
  5. 税金や賠償金は免除されない

自己破産のメリットは4つ

自己破産4つのメリット

1.借金がゼロになる

自己破産をする最大のメリットは、すべての借金がなくなることです

任意整理や個人再生といった他の債務整理では、利息の軽減や借金の減額はできても完全に借金がなくなるわけではありません。

「借りたお金を踏み倒すみたいで罪悪感がする」と思われるかもしれませんが、自己破産は借金で困っている人のために国が用意した制度です。破産法1条にも自己破産の目的は「経済生活の再生の機会の確保」と明記されているため、決して負い目を感じる必要はありません。

2.無職や生活保護者でも申請できる

無職や無収入、生活保護受給者や年金受給者であっても自己破産の申請(正しくは「申立」といいます)は可能です

任意整理や個人再生はその後も一定の返済は続けるため、収入がなければ手続きできません。一方で自己破産はそもそも借金返済する必要がないため、収入がなくても問題ありません。

3.すべての財産が没収されるわけではない

「自己破産をすると家電や衣類はすべて没収されるのでは?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。家や土地などは没収を避けられませんが、家具・家電・衣類など生活するため、最低限必要とされるものは没収が禁止されています

ただし、ローンで購入した家具・家電は返済が終わるまでローン会社が所有権を有しているため、没収されてしまいますので注意してください。

4.手続き終了後に取得した財産は一切没収されない

自己破産の手続きが終了してから取得した金銭や財産は一切没収されません

ただし、後ほど詳しく紹介しますが、自己破産すると、家や車などを新しく購入しようと思ってもローンは組めなくなります。

自己破産について弁護士事務所に相談してみる

自己破産のデメリットは5つ

自己破産5つのメリット

1.財産を失う

自己破産のもっとも大きなデメリットは財産を失うことです。財産を残したまま借金だけを帳消しにするというわけではありません

自己破産の手続きは、まず所有している財産を換価(金銭に換える)し、借金の返済に充て、不足分を裁判所の効力によって帳消しにするというものです。

自己破産で失う財産

  • 不動産(マイホームや土地)
  • 20万円を超える財産(車、証券、預貯金、保険解約払戻金、貴金属など)
  • 99万円を超える現金

これらは裁判所によって判断が異なるため、あくまで目安です。

自己破産をするとすべての財産を失うのかといえば、実はそうではありません。車などの財産は、自己破産の時点での査定額が20万円を超えた場合のみ没収されます。

ただし没収を避けるために自己破産直前に財産を売却すると、財産隠しとみなされて、破産手続きができなくなる場合がありますので、くれぐれも注意してください。

対策と注意点

銀行口座の預金は自己破産する3ヶ月以上前には口座から引き出して、現金化しておきましょう。

なぜなら上記の「現金」には銀行口座の預貯金は含まれないからです。

口座内に20万円以上の残高があれば、財産と見なされ、没収されてしまいます。

2.家族や保証人に迷惑がかかる

自己破産によるデメリットの2つ目は、家族や保証人に迷惑がかかることです。

自己破産の手続きそのものは、本人以外には関係がありません。しかし、自己破産の影響が家族や保証人に及んでしまう可能性があります。

家族への影響

自己破産をしても、本人以外の人が持っている財産は没収の対象になりません。
ただし、本人がお金を出して購入した妻名義の車や子供名義で作った預貯金などは、本人の財産として没収されるケースがあります。

詳細については、自己破産が家族に与える影響の記事をご覧ください。

保証人への影響

保証人(連帯保証人も含む)がいる借金を自己破産で免除してもらった場合、その借金の支払い義務は保証人に移ってしまいます。つまり、保証人が代わりに返済しなければいけなくなるということです。たとえば夫の住宅ローンの保証人が妻という場合、夫が自己破産してしまうと、妻も自己破産せざるをえない状況になる可能性があります。

詳しくは、自己破産が保証人に与える影響の記事をご覧ください。

対策と注意点

自己破産は家族や保証人に隠すのは困難です。その後の生活を再生するためにも、正直に話して協力を仰いだ方が得策です。

また弁護士にする際には保証人も同行して、保証人にも最適な解決策を提案してもらいましょう。

3.職業や資格の制限を受ける

自己破産によるデメリットの3つ目は、職業の制限や資格の制限です。

よく勘違いされるのが、自己破産をすると一生その職業や資格が剥奪されるというものですが、そのようなことはありません。

職業・資格の制限は自己破産の手続き中のみであり、自己破産の手続きが終わると一切の制限が解除されます。

自己破産をして就けなくなる職業や資格は以下のとおりです。

自己破産をして就けなくなる職業や資格

弁護士 / 公認会計士 / 税理士 / 司法書士 / 警備員 / 特定保険募集人 / 国家公安委員 / 後見人 / 保佐人 / 補助人

対策と注意点

自己破産の手続き中はおよそ、3ヶ月〜1年程度です。上記の職に就いている人はこの間、業務を停止されてしまいますが、自己破産を理由にした解雇は不当解雇にあたるため、仕事を失うことはありません。

詳しくは、自己破産が仕事に与えるそのほかの影響についての記事を参考にしてください。

4.クレジットカードやローンを5年以上利用できない

自己破産によるデメリットの4つ目は、クレジットカードやローン、キャッシングが利用できなくなることです。その期間は短くて5年程度、長ければ10年程度です。

自己破産をすると、国内に3つある信用情報機関に破産の情報が登録されます。いわゆるブラックリストに載るという状態です。

クレジットカード会社やローン会社などの金融業者は審査の際、この機関に申込者の信用情報を問い合わせますので、破産の情報が載っていると、クレジットカードの発行や住宅ローン、車のローンなど一切の借り入れができなくなります。

対策と注意点

クレジットカードが作れない、ローンが組めないなどは、自己破産後に借金を作らせないための措置でもあります。ただしクレジットカードは「家族カード」や「デビットカード」で代用可能です。借金ができなくなるからといって間違ってもヤミ金融からは借りないようにしましょう。

詳しくは、自己破産後のクレジットカードについての記事を参考にしてください。

5.税金や賠償金は免除されない

自己破産をして借金の支払い義務が免除されることを法的に「免責を得る」といいます。しかし自己破産後も例外的に支払い義務が残るものもあります。これを非免責債権といいます。

では具体的にどのようなものが非免責債権とされるか、まとめましたので紹介します。

自己破産によって返済を免除されるものとされないもの
項目 免除される? 補足
税金 × 滞納した住民税、自動車税、地方税、固定資産税など国や市役所が徴収するものは免除されない
社会保険料 × 国や地方自治体が徴収するもの。国民健康保険、国民年金、介護保険料、保育料などは免除されない
公共料金 電気、ガスは免責になりますが、下水道料金だけは地方自治体が徴収するものなので免除されない(上水道は免除される)
損害賠償金 詐欺行為、暴力行為、交通事故など故意や重過失で相手に損害を与えた場合は免除されない。交通事故でも物損程度であれば免除される場合もある
慰謝料 離婚の理由による。DVなど直接的かつ故意に身体を害する行為が理由の場合は免除される。不貞行為が理由の場合については免除されないケースが多い
養育費 × 免除されない
従業員への給料 × 免除されない
罰金 × 免除されない
医療費 医療費や薬代を滞納していた場合は免除される
奨学金 自己破産した本人の奨学金は免責になるが、子供の奨学金の保証人になれなくなるので注意

税金などの公的なものや、養育費など親族間での扶養義務にあたるもの、故意の過失によるものなどは免除されないと考えておけばいいでしょう。

自己破産のデメリットは以上の5つです。

自己破産をしても住む場所や、家財道具などが奪われることはなく、最低限生活していけるだけの財産は残せます。

とはいえあなたの状況と照らし合わせてみて、これらのデメリットが「重い」と感じられるようであれば、他の債務整理も検討してみましょう

自己破産すべきか相談してみる

【Q&A】自己破産後の生活にまつわる疑問

ここまで自己破産の代表的なデメリット5つを紹介しましたが、ほかにもデメリットと考えられているものがあります。その真偽も含めて紹介します。

自己破産は家族にバレる?

家族にバレずに自己破産することは可能です。しかし、自宅などの財産が没収されるなど、生活に少なからず影響があることを考えると、家族に内緒で自己破産をすることには大きなリスクが伴います。

自己破産は会社にバレる?バレたらどうなる?

裁判所から会社に通知が届くといったこともありませんので、自己破産が会社にバレる可能性は極めて低いです。
会社にバレる可能性があるとすれば、会社に借金がある場合です。自己破産は任意整理と違い、一部の債権者からの借金を残すことができません。つまり会社からの借金も帳消しにしなければならないため、その過程でバレてしまいます。

自己破産すると官報に載る?

自己破産をすると官報という国が発行する機関紙に掲載されます。しかし国の機関紙といっても官報を見る人はごくわずかで、官報が原因で友人や周囲の人に自己破産がバレる可能性はほぼありません。官報を見る可能性のある人としては以下のような職に就いている人です。

  • 市区町村役場や税務署
  • 個人信用情報機関
  • 不動産会社
  • 警備会社
  • 保険会社

詳しくはこちら:自己破産が会社や家族にバレたくない|周囲に内緒で手続きは可能?

自己破産すると仕事にどんな影響が?

自己破産が会社にバレても解雇されることはありませんし、降格や減給の原因にもなりません。むしろ会社が自己破産を理由に解雇すると、不当解雇に当たるとして罰せられる可能性があります。
ただし先ほどお話ししたように、弁護士や司法書士など一部の職業の人は、自己破産の手続き中に限り、職務に就けないという制限があります。

自己破産すると結婚ができなくなる?

結婚と自己破産は無関係であり、自己破産をしても結婚はできます。
とはいえ、自己破産をして5〜10年間は、クレジットカードを作ったり、ローンが組んだりできません。これが原因で結婚をしてから相手に知られてしまうと、信頼を大きく損なうことになりかねません。
結婚を決める前に一度しっかりと話し合っておくことをおすすめします。
詳しくはこちら:自己破産したことは結婚に影響するの?破産者と結婚するリスクとその後の生活

自己破産を理由に離婚は可能?

夫もしくは妻が自己破産をしたというだけの理由で、一方的に離婚することはできません。というのも民法に規定されている離婚原因に該当していないためです。ただし双方の合意があれば自由です。
詳しくはこちら:自己破産と離婚|離婚のタイミングは?慰謝料や養育費は貰える?

自己破産するとパスポートの申請はできなくなるの?海外旅行には行ける?

パスポートの発行/更新はもちろん、パスポートに自己破産記録が残る心配もありません。自己破産後であれば、自由に海外旅行も可能です。ただし、家や車など没収される財産がある場合、自己破産の手続き期間中は、海外旅行をするときは裁判所の許可が必要になる場合があります。
詳しくはこちら:自己破産しても海外旅行や引越しできる?知っておくべき破産の影響

自己破産すると選挙権が無くなるって本当ですか?

真っ赤なウソです。自己破産しても選挙に立候補する被選挙権と投票する選挙権はなくなりません。

自己破産すると引越しできない?

海外旅行同様に家や車など没収される財産がある場合、自己破産手続き期間中は裁判所の許可が必要となる場合があります。
自己破産は破産者の財産を現金化するための手続きです。自己破産をした人が居住地や居場所を転々としてしまうと満足な調査ができなくなる恐れがあるばかりか、財産隠匿の可能性もあるため、裁判所の許可が必要となります。
もちろん自己破産の手続きが終了してしまえば、自由に引っ越し可能です。

携帯電話はどうなる?自己破産後新しく契約するときは?

自己破産しても原則、携帯電話やスマホが没収されたり、強制解約されることはありません。ただし「利用料金を滞納している」あるいは「端末本体の分割払いが残っている」場合に限り、強制解約になる可能性があります。というのも利用料金の滞納や分割払いも借金とみなされ、自己破産手続きの対象になってしまうためです。
自己破産後に新しく携帯電話の契約を結ぶことは可能です。ただしブラックリストに載るため、端末本体を購入する際は分割払いにできず、一括払いのみになるので注意しましょう。

住宅ローンや車ローンはどうなる?自己破産後に新しく組める?

残念ながら、自己破産後すぐには住宅ローンの審査は通りません。ローンが組めるようになるには、自己破産後、5年~10年経過してからになります。
自己破産してから5年以上が経ったからといって確実にローン審査に通るというわけではありません。少しでも早く住宅ローンを組めるようにする方法としては、以下の3つが挙げられます。

  1. 信用情報機関に開示請求して事故情報が消えたか確認する
  2. まずはクレジットカードを作り、滞納せずに払い続ける
  3. 住宅ローン審査が通りやすい金融機関を選ぶ

詳しくはこちら:自己破産後でも住宅ローンは組める?審査に通るためにすべきこと3つ

自己破産したら今使っているクレジットカードはどうなる?新しく作れるの?

ローン同様、ブラックリストに載るため、自己破産をすると今使っているクレジットカードも利用できなくなり、新たなカードも自己破産後5年以上経たないと作れません。
しかし以下の別のカードで代用することは可能です。

  • デビットカード(即時決済)
  • 銀行の預金口座から代金がその場で引き落とされる仕組みの決済カードです。利用と同時に口座から引き落とされるデビットカードであれば、破産後でもすぐに発行可能です。


  • プリペイドカード(前払い)
  • 事前に現金をカードにチャージしておき、チャージされている預金内で利用する前払い式のカードです。プリペイドカードも、無審査で作成できます。


  • 家族カード

  • クレジットカード主契約者である会員の家族に対して、主契約者の信用によって発行されるカードです。たとえば夫が自己破産をしたとしても妻の家族カードであれば、妻の信用次第で利用可能です。これもクレジットカードの一種ですので、これまでとまったく変わりなく使うことができます。

 

詳しくはこちら:自己破産後クレジットカード作成まで何年?カードが使えない間は

自己破産後に生活保護は受けられる?
自己破産をしても生活保護の条件を満たしてさえいれば受給することは可能です。生活保護の受給条件とは、以下の3点です。
  • 生活を支援してくれるものがいない
  • 価値のある保有資産がない
  • 収入が生活維持の基準額に満たない

生活保護は、生活するために必要最低限の収入を得られない人の保護を目的に作られた制度です。一方で、自己破産というのは、返済しきれないほどの借金を抱えてしまった方を救済するために作られた制度です。
そもそもの目的が違うことからもわかるように、法律上、この2つの制度は全く関係がありません。
詳しくはこちら:自己破産と生活保護|費用の免除など気になる3つのトピックス

また、その他については、自己破産後の生活に関する記事も参考にしてください。

このように自己破産をすると「財産以外にもさまざまな社会的な制裁を受ける」というウワサが一人歩きをして誤解を招いています。
自己破産は借金で苦しむ人を再生させるための制度ですので、人権が失われるような制限は一切ありません

自己破産の手続き中であれば、一部の資格や職務に制限がかかりますが、免責を得ると、これらの制限は一切なくなります。

自己破産をしてその後の生活に影響があるものは、「財産を失う」「ブラックリストに載る」の2点です。それらが実生活にどのような影響があるのでしょうか。

【体験談】自己破産後の生活はどうなった?

ここまで自己破産をした後は、借金から解放されて生活に大きな制限はないと紹介してきました。

とはいえ、紹介したデメリットはあくまで理論上のものに過ぎず、実生活にどのような影響を及ぼすのかについては、あなた自身がどのような状況に置かれているかで異なります。
経験者に話を聞ければいいのですが、自己破産をしたことを周囲に話す人はほぼいないでしょう。

そこで、実際に自己破産をした人がその後、どのような生活をしているかについて、実際のインタビューに基づいて当サイトに寄せられた体験談を紹介します。

自己破産経験者①ブラックリストに載ることは不便

インタビューにご協力いただいた方

  • Aさん(40代・男性)
  • 東京都在住
  • 借金額:約200万

自己破産をしてブラックリストに載ることで、入院など急にお金が必要になった時に借金ができないのは、やはり不便を感じます。
ただし、いざという時のために少しずつ貯金をする習慣が身についたので、悪いことばかりではなかったです。

<解説>これまでもお話ししたとおり、ブラックリストに載ることは少なからず生活に影響を及ぼします。クレジットカードについては「デビットカード」や「プリペイドカード」などで代用可能ですが、入院などでどうしてもお金が必要になった場合は「緊急小口貸付制度」を活用してみるといいでしょう。緊急小口貸付制度は、市区町村の役所に申し込み、申請が通れば無利子で10万円を限度として借りられる制度です。

自己破産経験者②自分名義で家や車が買えない

インタビューにご協力いただいた方

  • Bさん(30代・女性・専業主婦)
  • 東京都在住
  • 借金額:約300万

自己破産したおかげで、お金には困らないようになりました。3年が経ち貯金もできたので、そろそろ家や車も欲しいのですが、私の名義ではローンが組めないので、すべて夫名義で購入しなければいけません。
夫に頼りっきりになってしまうのが心苦しく感じる時はありますが、周囲の人には知られていないので、人間関係などに変化なく、以前と変わらない毎日を送れています。

<解説>自己破産をしてブラックリストに載ると車のローンも組めなくなります。自己破産後5〜10年経過すれば、ブラックリストは解除されますが、すぐにローンの審査に通るわけではありません。購入時は、ローンの取り扱い実績が多い販売店を選ぶと審査を通過する可能性が高くなります。
詳しくはこちら:自己破産後でも車のローン審査は通るの?通過するためのポイント3つ

自己破産経験者③もう少し早く自己破産するべきだった

インタビューにご協力いただいた方

  • Cさん(20代・男性)
  • 大阪府在住
  • 借金額:約260万

自己破産は裁判所の手続きが面倒なイメージがあり、返済が苦しくてもなかなかできませんでした。書類の作成などはわずらわしい部分がありましたが、提出した後は特にすることもなく「こんなに簡単にできちゃうの?」と思ったくらい。
生活もずいぶん楽になり、早く自己破産するべきだったと今は思っています。

<解説>自己破産後の生活の変化がわからないという不安から自己破産の手続きに踏み出せない人は多いです。自己破産にはデメリットも伴いますが、対処は可能ですし、自己破産によって人生を再生できた人は大勢います。少しでも多くの人が正しい自己破産の知識を身につけ、自らの人生を立て直すきっかけになればと思います。

自己破産経験者④借金の負担がなくなり気分がラクに

インタビューにご協力いただいた方

  • Dさん(40代・男性)
  • 千葉県在住
  • 借金額:約460万

弁護士さんから自己破産をすすめられた時は「もう人生終わった」と目の前が真っ暗になりました。しかし実際に自己破産すると、手続きもすんなり終わりましたし、今は何不自由なく生活ができています。何よりずっと毎月支払いでうつな気分だったのが軽くなりました。

自己破産で「ブラックリストに載る」ことは、少なからず生活に影響はあるようです。

しかし、「借金ができないからこそ、身の丈にあった生活をする習慣が身についた」というような声も多く聞かれ、必ずしもデメリットとはいえない部分もあるようです。

ブラックリストに載ること以外では「思ったほどの影響は少ない」という方が多く、自己破産がいかに誤った認識がなされているかということがお分かりいただけたのではないかと思います。

日本弁護士連合会の発表によると、実際に自己破産をしている人は年間約7万人います。しかし、そのことを告白する人はほとんどいないため、実際に見かける機会は少ないですが、多くの人がこの制度によって新しい生活を手に入れているようです。

自己破産できる条件とは|自己破産できないケースもあるので要注意

自己破産が認められるためには「借金総額が1000万円以上」のような基準はなく、裁判所が申立をした人の置かれた状況を考慮して判断します。

自己破産を許可する条件として破産法には、以下の2点が挙げられています。

自己破産が裁判所に認められる基準

  • 支払い不能である
  • 免責不許可事由にあたらない

それぞれ詳しく説明していきます。

1.支払不能であること

破産法の第2条には、自己破産できる条件として「支払不能」にあると定められています。

支払い不能とは

どんなにがんばっても借金の返済が不可能な状態のこと。これが認められないと自己破産を申し立てるだけ無駄になってしまいます

よって、これから働いて借金を返せるだけのお金を稼ぐことができるならば支払いが不可能とはいえません。

また収入が少なくても、借金返済をするために十分な財産(家、不動産、車、貴金属など)がある場合も認められないでしょう。

「どのくらいの借金があれば、支払不能であるのか?」については収入とのバランス次第で、一概にいえません。一般的には月々の手取り給料の1/3を超えると支払不能状態が認められるといわれています。

2.免責不許可事由にあたらない

ここが一番の重要ポイントです。財産を隠したり、借金の理由がギャンブルなど、背信的な行為がなされた場合と、過去7年以内に自己破産をしている場合は、免責不許可事由となり、免責が認められません

主な免責不許可事由は以下のとおりです。

  1. 債権者を害する目的で、財産隠しや財産価値を減少させる行為などをした
  2. 換金目的でクレジットカード決済をして入手した物を売り払った
  3. 特定の債権者に有利な返済などをした
  4. ギャンブルやブランド物を多数買うなどの浪費で借金を増やした
  5. 最初から自己破産するつもりで借金や分割払い購入をした
  6. 虚偽の債権者名簿や債権者一覧表を提出した
  7. 裁判所の調査に対し、説明の拒否や虚偽の説明をした
  8. 過去7年以内に自己破産の免責を受けている

「不誠実な人には自己破産の免責を許可しません」と考えればわかりやすいかもしれませんね。

自己破産によって賃金業者に大きな損失を与えるわけですから、裁判所としても不誠実な人に無条件で免責を許可するわけにはいかないのです。

ただし「裁量免責」で許可されるケースもある

免責不許可事由に該当する場合でも、「裁量免責」といって、裁判所の判断で免責を許可する場合があります。

ギャンブルや浪費でよく見られるケースなのですが、それだけが原因で借金が膨らんだとはいい切れない部分もあるでしょう。

そのため、裁判所はさまざまな事情を考慮して柔軟に判断しています。

また自己破産の目的はあくまで経済的再生です。免責不許可事由が多少あっても、それだけで免責を許可しないのであれば、目的に反しているともいえます。 実際、日本弁護士連合会の調査によると、申立てをした96%免責を許可されています。

免責申立の結果

自己破産が認められるハードルはそれほど高いというわけでもありません。

「免責不許可事由にあたるかもしれない」というだけで自己破産をためらうのはもったいないことです。不安があれば弁護士に相談してみましょう。

自己破産手続きの流れや期間

自己破産は何から始めればいいの?

自己破産をして借金をなくすためには、書類の準備や申し立て、質疑応答など、多くの手続きをクリアする必要があります。

ここからは実際に自己破産をする場合、手続きにかかる費用や期間、流れについて紹介していきます。

自己破産手続きは3種類ある|「同時廃止」「管財事件」「少額管財」

自己破産の手続きは大まかに「同時廃止」「管財事件」「少額管財」の3種類あり、どれになるかで費用や期間も大きく異なります。

まずは自分がどの手続き方法になるか、下のチャートをもとに確認しておきましょう。

【PC】同時廃止と管財事件の判断基準
同時廃止

費用 : 約30万円

  • 財産が没収されない
  • 裁判所費用がほとんどかからない

詳細はコチラ

通常管財

費用 : 約70万円〜

  • 財産を清算する手続きの必要あり
  • 数十万の予納金がかかる

詳細はコチラ

少額管財

費用 : 約50万円〜

  • 財産を清算する手続きの必要あり
  • 数十万の予納金がかかる
  • 個人向けの簡易手続きが取られる

詳細はコチラ

では、それぞれの手続き方法と手続きにかかる期間について解説します。

同時廃止【約3〜4ヶ月】

住宅や車など本人に一定以上(20万円以上が目安)の財産がない場合に適用される手続き方法。財産がない場合は、わざわざ売却して債権者に配当する意味がありませんので、手続きもスピーディに進み、費用も最低限ですみます。

自己破産をする人は財産を持っていないことが多く、実際に全体の70%以上が同時廃止で手続きされています。

管財事件【約6〜12ヶ月】

一方で、20万円以上の価値がある財産をもっている場合は管財事件になります。管財事件になると、破産管財人が選任されて財産の調査や処分、債権者への配当などが行われることになります。当然、同時廃止に比べて免責までの期間は長くなりますし、それに伴って、裁判所へ支払う費用も高くなります。また、管財事件では、自己破産のデメリットで挙げたように転居や旅行が制限されることになります。

少額管財【約3〜4ヶ月】

一部の裁判所のみで採用されている手続き方法。管財事件の中でも財産の種類が少ないケースや手続きを弁護士に依頼している場合にのみ適用されます。管財事件を簡素化した手続きで、裁判所への費用も安くなり、期間も短く済ませられます。

自己破産手続きは7ステップ

では実際に自己破産の手続きとはどんな流れになるのでしょうか。

1.弁護士に相談

自己破産の手続きで最初にすることは、弁護士など専門家への依頼です。まず電話やメールなどで弁護士と面談をする日程を決めます。面談で自己破産すべきかどうかのアドバイスを受け、最終的に、自己破産による解決が望ましいとなれば、着手金を支払って代理人として手続きしてもらう契約を結びます。

2.受任通知で取り立てや請求がストップ

依頼を受けた弁護士は、すぐに債権者に対して「受任通知」を送付します。弁護士が受任通知を送ると以降、債権者は取り立てや請求ができなくなります。実質この時点で返済の必要がなくなります。自己破産の手続き期間は少なくとも3ヶ月以上かかりますので、この時点で借金返済について考えなくていいというのは、大きなメリットです。

3.必要書類を作成する

裁判所に自己破産を申立するには膨大な書類が必要となります。 弁護士に依頼すれば、書類はすべて集めてくれるので、債務者は用意された資料に必要事項を書くだけです。

4.裁判所に申立をする

必要書類が用意できたら、自宅を管轄している地方裁判所に提出し、自己破産の申立をします。 申立をして約1ヶ月後ぐらいに裁判所に出頭し、裁判官から質問を受けます。これを「破産審尋」といいます。質問の内容は「どうして借金をしたのか?」や「なぜ返済できなくなったのか?」などで、弁護士も同席してくれます。

5.破産手続き開始の決定

破産審尋から1週間ほど経つと、裁判所から「破産手続開始の決定」が通知されます。 破産手続開始の決定と同時に、「同時廃止」「管財事件」「少額管財」になるのかの判断もなされます。

管財事件、少額管財の場合…

破産手続き開始の決定時に破産管財人が選任され、財産の売却や債権者への配当を行われます。ほかにも、管財人との面接や債権者集会といった手続きが必要になります。

6.免責審尋

再び裁判所から呼び出され、面談を行います。これを「免責審尋」といいます。原則、形式的な確認のみです。もちろん弁護士を代理人にしている場合は同席してくれます。

7.免責が許可され借金が免除に

免責審尋から2週間ほどで免責許可の決定がなされ、これですべての借金から解放されます。

申立の際に提出する必要書類

借金を帳消しにしてくれる免責を求めるわけですから、詳細な書類を用意しなくてはなりません。申立書や住民票、戸籍謄本はもちろん、借金額や収入、財産を証明する書類など、10種類以上あります。

自己破産の申立に必要な書類について紹介します。

書類の用途・種類 用意する書類/添付資料
自己破産を申し立てる書面 申立書
状況・事情などの説明書面 陳述書
債務を証明する書類 債権者一覧表・滞納公租公課一覧表
財産を証明する書類 財産目録
収入を証明する書類 給与明細書・年金などの受給証明書・源泉徴収票・確定申告書・課税証明書・同居人の給与明細書や源泉徴収票
退職所得を証明する書類 退職金支給明細書・退職金規定
身分に関する書類 戸籍謄本・住民票
住居に関する書類 マンションやアパートの賃貸借契約書・登記簿謄本・住宅使用許可書等
資産に関する書類 不動産登記簿謄本・固定資産評価証明書・課税台帳に記載がないことの証明書・ローン残高証明書・車検証・車両売却査定書・生命保険証書・預金通帳等

自己破産の書類は個人でも作成できますが、大変困難です。

しかも不備があると場合によっては免責が得られない(借金が免除されない)ことも考えられます。

その反面、弁護士や司法書士などの専門家へ依頼するとこれら書類作成のほとんどを代行してくれますので、スムーズで確実に自己破産の手続きができます。

詳しくは、自己破産手続きの必要書類についての記事をご覧ください。

弁護士事務所に借金のことを相談してみる

自己破産の手続きにかかる費用

実際に自己破産をするとなると、心配なのは費用がいくらかかるのかということ。手元のお金は返済に充ててしまい、手続きの費用までお金が回らないのが自己破産の難点でもあります。

手続きごとの費用相場まとめ

自己破産の手続きに必要な費用は、弁護士などの専門家にかかる費用と裁判所に支払う費用です。「同時廃止」「管財事件」「少額管財」、それぞれかかる費用は以下のとおりです。

自己破産にかかる費用(目安)

手続き方法 裁判所費用 弁護士費用 合計
同時廃止 3万円〜 20万円〜 30万円〜
管財事件 30万円〜 40万円〜 70万円〜
少額管財 20万円〜 30万円〜 50万円〜

自己破産にかかる費用の詳細や払えない場合の対処法についてはこちらを参考にしてください。

自己破産費用の内訳

裁判所費用と弁護士費用のさらに詳しい内訳は以下のとおりです。

裁判所費用 印紙代(申し立て手数料 1,500円程度 裁判所に自己破産を申し立てる場合、申立書に貼り付ける収入印紙にかかる費用
郵便切手代 3,000~15,000円 債権者(消費者金融や銀行など)への通知のための費用
予納金 1万円~3万円(同時廃止事件の場合)
20万円〜(少額管財事件の場合)
30万円〜(管財事件の場合)
自己破産をしたことを官報に掲載するための費用や、管財事件や少額管財になった時は破産管財人に支払う費用も含まれる
弁護士費用 着手金 20~30万円 弁護士が自己破産の手続きに手をつけたときに払う
成功報酬(報酬金) ~20万円 自己破産の手続きが成功した際に金額に応じて支払う

弁護士費用は分割払いにできる

自己破産の費用の相場を見て、こんなにかかるのかとビックリするかもしれません。自己破産しようという人が、これだけのお金を簡単に用意できるとは限りません。

お金に困っている破産者にとって20万円から30万円が目安となっている弁護士費用が高いことは、法律事務所も理解しています。そのため、分割払いOKの事務所も多数あります。まずは相談してみましょう

自己破産の費用が心配でも弁護士に依頼すべき5つの理由

自己破産の手続きは、必ずしも弁護士が必要というわけではありません。書類の用意から裁判所での対応まで本人だけで行うことも可能です。

しかし、一般的には費用がかかっても弁護士に依頼したほうがよいといわれています。その理由は大きく5つです。

  1. 弁護士が通知する「受任告知」によって、免責が確定する数カ月前に借金の督促や以後の請求がストップできる
  2. 大量かつ複雑な申立書類を確実に仕上げてくれる
  3. 裁判所での手続きが円滑に進む
  4. 秘密裏に手続きを進められる
  5. 管財事件を少額管財に持ち込めるため、費用を抑えられる

無視できないのは、裁判所も弁護士が代理する手続きを評価している事実があることです。免責許可決定が取りやすいのはそのためです。

弁護士費用は数十万かかるため二の足を踏んでしまいがちです。

しかし、弁護士が依頼と同時に発送する受任通知は、借金の返済をストップする効力があります。自己破産の手続きは、同時廃止であっても3ヶ月以上かかりますから、たとえば月に10万円返済していれば3ヶ月で少なくても30万円、返済しなくてすみます。

また管財事件の場合は弁護士に依頼していないと少額管財になりません。先ほどもお話ししたとおり、管財事件と少額管財では費用も大きく異なりますから、弁護士費用は決して無駄にはならないでしょう。

実際に日本弁護士連合会の発表によると、実に自己破産をした人の約97%弁護士や司法書士などの専門家に依頼して手続きをしています。

より詳しく検討したい方は、自己破産を弁護士に依頼する場合に関する記事をご覧ください。

【まとめ】それでも自己破産するのは不安…そんな場合は他の債務整理も検討

ずいぶん長くなりましたが、自己破産を検討している人が事前に知っておくべきことは以上です。

  • 自己破産のメリットやデメリットは以下のとおり
メリット デメリット
借金がゼロになる 家や車などの財産は失う
無収入でも申請できる 職業や資格の制限を受ける
すべての財産が没収されるわけではない クレジットカードやローンを5年以上利用できない
手続き終了後に取得した財産は一切没収されない 税金や賠償金は免除されない
  • 「選挙権がなくなる」「会社を解雇される」などはまったくの誤解
  • 実際に多くの人が借金から解放され新しい生活を手に入れている
  • ただし手続きは複雑なので弁護士の協力が必要

それでも自己破産に踏み切るのは難しいかもしれませんね。それほど自己破産をするというのは人生でも重要な決断になります。

不安を感じているようであれば、自己破産以外の借金解決方法を検討してみてはいかがでしょうか。

任意整理も選択肢の一つ

自己破産は借金を解決するための債務整理の手段として有名ですが、自己破産以外にも「任意整理」という解決策もあります。

詳細について:任意整理とは|借金を解決する手段は自己破産だけじゃない

任意整理とは、裁判所を介さずに債権者と直接交渉する解決策で、現実的な返済に向けた条件変更による和解を目指します。

任意整理が自己破産と大きく違うのは、保証人や家族などに迷惑をかけることなく借金を解決できることです。また、残したい財産を処分せずに済む可能性もあります。それができるのは、当事者間の条件交渉だからです。

任意整理と自己破産の主な違いは以下のとおりです。

任意整理 自己破産
財産を残すことも可能 財産は基本的に処分される
家族や保証人に迷惑をかけずにできる 家族や保証人に迷惑がかかる
就職や資格の制限がない 就職や資格の制限がある
誰にも公表されない 官報で公告される
信用情報機関の登録は最長で5年 信用情報機関の登録は最長で10年
両者の合意だけで成立する 裁判所の決定を要する
整理する借金を選べる 原則すべての借金が対象
転居や旅行の制限がない ケースにより転居や旅行の制限がある
概ね3年から5年で返済する 免責されれば借金の返済義務が消滅
手続きが比較的簡単で即決もあり得る 手続きが複雑で時間もかかる

任意整理をして借金額を減らしたのに、会社が倒産してしまった場合や給料の減額、冠婚葬祭など急な出費などで返済ができなくなってしまうような可能性もあります。

任意整理の手続きが完了してからでも、自己破産は可能ですので、「借金の悩みは解決したいけど自己破産は避けたい」とお考えであれば、まずは任意整理を検討してみるといいでしょう。

この記事の監修者

松下 真由美
第一東京弁護士会所属弁護士

松下 真由美

レイ法律事務所弁護士。第一東京弁護士会所属。
借金問題や離婚等の男女トラブルを中心に身近な法律トラブルを数多く取り扱う。
テレビ番組出演、テレビドラマ監修、雑誌取材、セミナー講演など幅広く活動を行っている。

メディア出演:フジテレビ「めざましテレビ」「とくダネ」、TBSテレビ「NEWS23」等
ドラマ監修:「グッドパートナー 無敵の弁護士」(テレビ朝日)、「黒革の手帖」(テレビ朝日)等

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