あなたの将来を変える、家計の「鍛え方」と改善方法

2020.11.13 更新

将来が不安、老後が不安と思う人は多いと思います。教育費が心配という人も多いことでしょう。 先のことを考えると、お金を貯めたいと思いますよね。

最近は、将来の心配ばかりして、今の生活がしっかりできていないとか、毎月赤字であるという人も良く見かけます。

これでは、将来に備えることはできません。将来を変えるには、「今」をしっかりすることです。

そのために、日々やりくりしている「家計」を強くしていきましょう。

家計を強くできれば、お金の流れ全体をよくできますし、貯金体質になれば、一生お金に困ることもないでしょう。 そんな家計改善ができるための入り口について知り、実行してみましょう。

家計改善の第一歩は「現状把握」

家計を改善しようにも、自分が何にいくら払っているのかわからないという人がいます。 そのような中で「家計の悪いところを見つけよう」、「ムダ支出をなくそう」としても、いったいどこを減らすべきなのかが分からないはずです。

自分の支出のどこを減らすべきなのかを知るために、まず、自分が月にいくら使って暮らしているのかをしっかり把握しましょう。
そのためには記録をすることが大切です。ノートに書くことでもいいですし、家計簿アプリやExcelなどを利用してもよいと思います。

ですが一番いいのはサッと取り出して記録できるものを使っていくこと。
「あとで」と思うと記録を忘れてしまうので、「あとで記録するもの入れ」を作って記録する日時を決めておくということでもよいでしょう。

1か月、その記録を貯めることができたら、次はその支出が「本当に必要な支出」か「なくてもよかった支出」かを判別していきます。

必要かどうかを考え始めると、どれが一番大切な支出で「これは2番手、3番手でよい」などと判断できます。つまり支出に「優先順位」が付けられるのです。

優先順位を設定すると、順位が高くない支出は毎月支払わなくてよく、2~3か月に一度に頻度を下げようなどと、コントロールすることが可能になります。

自分軸をしっかり持とう

やりくりが上手な人は、「自分の価値観(自分軸)」を持っています。

お金の使い方について考えるモノサシです。そのため、お金の使い方にも優先順位がはっきりしていて、自然にメリハリがついています。

 

このような考え方は、”家計の三分法”または”3つのモノサシ”という、支出を3つに分けるモノサシで測ることで、徐々に身についていきます。
方法は支出を「消費」「浪費」「投資」の3つに分けるだけと簡単です。

  • 「消費」とは、生活に必要な支出で、たとえば水道光熱費の使用料や食費、消耗品などのことです。
  • 「浪費」とは生活には必要がなく、今を楽しむだけの支出で、パチンコなどのギャンブル費や過剰な嗜好品など。
  • 「投資」は自分の将来に役立つ支出で、株式投資などのいわゆる投資、貯蓄やスキルアップにかかる費用など、今後、自分や家族のためになると考えられる支出が該当します。

このように3つの基準で考えるだけで、お金を出すところは出すというメリハリができます。
自分の価値観が、だんだんとはっきりしてくるのです。

ただし、ムダな支出を認めたくないがために本当は浪費に分類されるものを消費にしてしまったり、
よりよい使い方をしたりする自分に酔いたくて、消費だろうと思える支出に投資と振り分けてしまうこともありますから、そこは注意が必要です。

これを繰り返していくと、ムダな支出が少なく、すっきりとした家計に近づくことができます。

理想的割合を目指してみよう

3つのモノサシで支出を分けても、やみくもにやるだけでは意味がありません。せっかくやるのであれば、効果的な割合を目指していきましょう。

理想的な割合は、消費:浪費:投資=70:5:25。これに近づけるようにコントロールしていきましょう。

この割合を見てお気づきだとは思いますが、浪費は「0」ではありません。5%ほどのムダ遣いはOKです。
すべてを我慢や努力に使っていると、うんざりします。時には息抜きも必要ではないでしょうか。

また、25%の投資の部分は、その内容を「使う投資」に2/5、「将来に残す投資」に3/5と分けるのが理想的です。

将来につながるものといっても、すべてを蓄えにしてしまえば自分の発展がなく、将来的な増収が望めなくなるでしょうし、全部を自己投資につかってしまえば蓄えができず、万が一の時に困ってしまいます。

そして投資を始めるにしても「生活を守るための蓄えがしっかりできてから投資をしましょう」ということが優等生的な考えですが、なかなか貯蓄が増えない今、そんなことをいっていられません。

もし、3つのモノサシを利用して家計が黒字化しているのであれば、投資の中の「将来に残す投資」の中身を「貯蓄」と「投資」に分け、少しずつでも長期・分散・積立の投資にチャレンジしてみてください。

家計は自分の色を大切に

もしあなたが、先取り貯蓄をしているのに貯蓄が増えない、記録をしているつもりなのに、記入漏れが多くて支出状況が把握できない、ということがあれば、その取り組んでいる方法があっていないということかもしれません。

いろいろな方法を試しながら、自分が無理なくできる仕組みを作りあげていきましょう。
「大切なもの」が家庭によって異なるように、家計の在り方も十人十色です。

実は家計のやりくりに正解はありません。どんな方法をやっていても、結果的に収入の中で支出が収まっていることが、一番正しいこととなります。
優先順位をつけることや、3つのモノサシで支出を測ることを継続していくと、自然と自分なりのお金の使い方が確立してきます。

目分量というか、感覚で管理ができるようになってきて、家計管理の乱れがないようであれば、それは貯金体質になったといえます。
身につけた感覚は、簡単には忘れないでしょうし、それは一生ものになるでしょう。

家計を改善し、貯蓄ができるようになるには、我慢や努力、あとはウルトラCのような特別な方法が必要ととらえている人もいるかもしれません。
ですがそうではなく、大切なのは今までの考え方を柔軟に変え、感覚を養うということ、つまりは自分磨きと同じようなものであるといえるのです。

ぜひ、支出をすっきりとして、貯金が得意な人になってください。

執筆者情報

横山光昭 ファイナンシャル・プランナー(CFP)

司法書士事務所での勤務時代、家計の悩みへ本格的に助言したいという想いからファイナンシャル・プランナーとして独立。 2008年には株式会社マイエフピーを設立した。

借金家計の改善と貯蓄へ向かうサポート方法を広めるため、各種相談や講演、執筆、メディア出演などの活動に取り組む。

代表著書「年収200万円からの貯金生活宣言」(ディスカバー・トゥエンティワン)ほか

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