自己破産者と結婚できる?結婚後の生活のリスクや家族にバレる可能性

2018.02.13 更新

自己破産しても結婚できる?どんなリスクがあるの?
結婚するときに自己破産したことを家族にバレたくない…

結婚相手が実は過去に自己破産をしていたり、自己破産した経験がある自分がいざ結婚することになった時などに生じる疑問も少なくないでしょう。自己破産を経験していることを相手や自分の親族に知られたくないのは当然のことです。

ここでは、「結婚する際、家族に自己破産したことがバレる可能性」や「その後の結婚生活に及ぼされる影響」について詳しく解説していきます。

結婚相手が自己破産した場合のケース

結婚相手が自己破産をした場合、自分への影響が気になるところです。
結論としては、自己破産は個人についての手続きであり、直接的な影響はなにもありません。信用情報機関に事故情報が登録されるのも、自己破産した結婚相手本人だけで、自分の情報には一切関係がありません。夫婦なら返済義務があると勘違いする人もいますが、保証人になっている場合や、借金が日常的な家事に必要なものである場合を除いて返済義務もありません。

ただ、結婚相手の名義では住宅や車のローンを組むことが事実上不可能となります。間接的ではあるものの、相手が自己破産をすると、結婚生活を送る上でなにかしらの影響が出てくるものです

本人(自分)が自己破産した場合のケース

自分が自己破産をした場合は、結婚生活にどのようなデメリットを及ぼすのでしょうか。「こんなはずではなかった」ということがないように、結婚生活を送る上で考えられる自己破産のリスクを理解しておきましょう。

自己破産後に結婚する場合の3つのリスク

結婚生活に影響を及ぼすと考えられる自己破産のリスクには、主に以下の3つがあります。

リスク①ローンが組めない

自己破産をすると、信用情報機関にその事実が登録されます。登録される期間は、信用情報機関によって異なりますが、最長は10年です。そして、この情報は住宅ローンや車のローンを申し込むと照会されて審査に使用されます。

さらに、絶対とは言い切れないものの、自己破産の事実があれば審査には通らないと考えるのが自然です。つまり、最長で10年程度はローンを組むことができません。結婚生活を送る上で、住宅ローンなどを検討することは珍しくないでしょう。それが使えないのは大きなリスクです。

リスク②クレジットカードが作れない

結婚生活においては、各種の契約でカード決済が必要なものもあるでしょう。そこで、クレジットカードの新規作成をしようとすると、ローンの申し込みと同様に信用情報を照会されます。そのため、自己破産の事実がネックとなって、カードの発行を受けることは困難となります

リスク③新規借り入れができない

急な出費などで新規の借り入れをしようと思っても、自己破産をしたことがネックとなって借り入れができなくなります。これは上記2つのケースと同じで、信用情報機関の登録情報を照会されるためです。

自己破産したことは家族にばれないようにできる

自己破産の事実を家族に知られたくないと思うのは自然なことといえるでしょう。現実問題として、家族にばれないで自己破産をできるのか。それは不可能なことではありません。

結婚しても自己破産がばれない理由

自己破産は、本人だけについて行われる手続きです。この大前提があるため、たとえ家族であっても手続き上で関与を求められる場面はなく、まったくの無関係です。したがって、家族に知られることなく自己破産を行うことは不可能ではありません

ただし、本人申し立ての場合、裁判所からの送達文書などは自宅へ届きます。そのため、本人が不在のときや、家族の在宅時に配達人がくれば発覚するおそれがあります。これを回避するには、弁護士を代理人とすることです。自己破産を弁護士に依頼すれば、文書の送達先は弁護士の事務所となります

また、自己破産をすると官報に掲載されますが、一般人が見ることはまずないのが官報です。それ以外で公表されることもないため、ばれる心配はないでしょう。

反対されるのが不安でも自己破産の事実は家族に伝えるべき

家族にばれないように自己破産をすることは不可能ではありません。しかし、裁判所に提出する書類の中には、同居人の給与明細など揃えるために家族の協力を要するものもあります。これをどのような口実で用意するのかはひとつの問題です

また、実際に自己破産をすることで、家族にも間接的な影響が及ぶことを考えると、内緒にしておくことのデメリットは小さくないともいえるでしょう。ばれたときの不信感は拭い切れないかもしれません。

間接的な影響は、ばれる可能性を高めるものでもあります。たとえば、財産隠しがないかの調査です。財産隠しの意図はなくても、子供や配偶者名義の財産が破産者の財産だと判断されることがあります。また、ローンを組めないために家族の将来設計が狂うことも、ばれる可能性を高める間接的な影響の代表例です。

自己破産をすることを打ち明けるのは、勇気が必要なことでしょう。しかし、その後の家族の関係を思えば、しっかりと説明して理解を求めることが大切です。

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