自己破産の財産隠しは絶対にばれる!自己破産手続き前の注意点2つ

2018.04.03 更新

借金をなくしたいけど、資産は残したい。」
自己破産する前に、財産を隠しておくことはできるの?

財産隠しは「免責不許可事由」や「詐欺破産罪」に該当する悪質な行為なので、行わないようにしましょう

このページでは、自己破産をする際の財産隠しに関するリスクや、自己破産手続きの前の注意点を説明します。

自己破産する前に名義変更したら財産は隠せる?

自己破産すると、自身の保有する財産は手続きの中で回収され、債権者への配当に充てられることになります。
では、自己破産前に名義変更してしまえば財産を隠し通すことはできるのでしょうか?

こちら結論から言えば、よほど巧妙でなければまず間違いなく隠し通すことはできませんし、財産隠しは以下でご説明する「免責不許可事由」や「詐欺破産罪」に該当する悪質な行為です。

思い立っても決して行わないようにしてください。

財産隠しをすると、免責不許可事由や破産詐欺罪に該当する

自己破産というのは裁判所で行う手続きです。
よって、申立後は裁判所が書類などを審理し、自己破産を認めるべきか否かを判断します。

その過程で、過去や現在に高額な財産を保有していた場合は、「破産管財人」が選任され、裁判所に代わって財産調査などを行うことになっています。

申立の段階で不自然さがなかったとしても、破産管財人の調査によって意図的な財産隠しが発覚すると、免責不許可(借金が免除にならないこと)になる恐れが強いです。

さらに、財産隠しの様態が悪質な場合は、詐欺破産罪に問われる恐れもあるため絶対にすべきではありません。詐欺破産罪とは、債権者を害する財産の隠匿行為のことで、10年以下の懲役、千万円以下の罰金に処されるというもので、当然前科が残ってしまいます。

単に申告漏れをしてしまった場合

では、単に申告漏れだった場合はどうなるのでしょうか?

この場合も、財産自体は当然処分されてしまいます。しかし、意図的ではないため免責不許可となったり、詐欺破産罪に問われる危険はそれほどありません。

とはいえ、名義変更を行ったタイミングなどは調査によって簡単に判明してしまうことから、破産管財人に指摘されてから申告漏れを主張するのは無理があります。
こうした理由からも、財産隠しをしようとは考えないのが賢明です

どうしても財産を残したい場合はどうすればいい?

では、どうしても財産を残したい場合はどうすれば良いのでしょうか?
この場合は、自己破産以外の手続きを選択するしかありません

債務整理には自己破産の他に、任意整理や個人再生といった手続きがあります。いずれの手続きも保有財産まで処分される心配はないので、財産隠しは必要ありません。

しかし、自己破産とは違って返済が前提の手続きであるため、ある程度の収入が求められる点に注意です。
実際に財産を守るため任意整理個人再生といった手続きを利用できるかどうかは、ケースバイケースとなっているため、一度専門家に相談することをおすすめします。

自己破産手続きに入る前に気をつけるべきこと2つ

上記のことからもわかるように、自己破産する場合、財産隠しをしてはなりません。

そもそも自己破産という手続きは、多重債務者の救済だけでなく、更生といった目的もあります。誠実な態度で手続きに臨んでいないと判断されれば、裁判官の心証が悪くなってしまいます。最悪のケースでは免責不許可となります

免責不許可となれば借金はそのまま、当然、財産も債権者から差し押さえされてしまいます。そこで、免責不許可にされてしまわないためにも、自己破産手続き前は以下の2点に特に注意しましょう。

1.自分の判断で財産を処分しない

免責不許可事由には、不釣り合いな金額で財産を処分する行為も含まれています。

具体的に言えば、本来100万円の価値のある資産を、1000円で売却するような行為のこと。もし、適正価格で売却されていれば、その100万円は債権者に配当されることになります。それを1000円で売却したとなれば、債権者に著しい不利益を与えることになります。

あまりに悪質な場合、免責不許可だけでなく詐欺破産罪にも該当する行為なので気を付けましょう。

2.一部の債権者にだけ借金を返済しない

自己破産では、すべての債権者を平等に取り扱わなければならないという原則があります。

よって、一部の債権者だけに返済する行為を禁止しています。こうした行為を「偏波弁済」といいます。

たとえば、貸金業者ではなく親族や友人などから個人的な借入をしている相手がいる場合に要注意です。

特に、銀行口座を介した返済の場合、個人名が出てしまうことから、一瞬で判明してしまいます。たとえ親族や友人であっても、貸金業者と同じ債権者に変わりはないため、偏波弁済がないよう注意してください。

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