知らずに利用すると恐ろしいことに…リボ払いの仕組みをわかりやすく解説

2018.10.27 更新

リボ払いは危険って聞くけど、どうして?
リボの残高がなかなか減らない…なんでだろう?

今はお金がないけど、どうしても欲しい場合に有効なクレジットカードのリボ払い。「リボ払いを利用するとポイントがお得!」といったカード会社からの勧誘につられて利用しはじめた人も多いのではないでしょうか。

実はこのリボ払い、仕組みを知らずに利用すると危険な支払い方法でもあります。実際にリボ払いがきっかけでカード地獄にハマってしまうという人は数多くいます。

もちろん、リボ払いそのものが悪というわけではありません。そこでこの記事では、リボ払いを上手に活用するために、その仕組みと危険性についてご紹介します。

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リボ払いとは?仕組みを分かりやすく解説

クレジットカードの支払いには、一括払いや分割払いなどの方法があり、リボ払いもそのひとつです。大きな特徴は、毎月の支払いを一定の額に抑えられるという点です。

分割払いであれば、何回払いにするかによって毎月の支払額が異なり、返済回数も10回や20回などあらかじめ設定されています。

一方でリボ払いはひと月の間にどれだけショッピングしても支払い金額は一定です。そのため支払いの管理がしやすくなります。

リボ払いの種類は「定額方式」と「残高スライド方式」の2つ

リボ払いは、毎月の支払額の決定方法によって大きく「定額方式」と「残高スライド方式」の2種類に分かれます。

定額方式

文字通りクレジットカードを使った金額や支払い残高にかかわらず、毎月の支払いが一定額になる支払い方式です。

支払額を低く抑えられるのは魅力的ではありますが、残高が増えると支払い期間が伸びることになってしまいます。実質上の利息に当たる手数料の支払額は残高に応じて決まりますので、返済が長引くとその分手数料が膨れ上がってしまいます。

定額方式の仕組みの説明

残高スライド方式

支払い残高に応じて毎月の支払額が増減する方式です。といっても支払い残高が毎月の支払額にダイレクトに反映されるわけではありません。支払い残高をいくつかのランクに分け、たとえば「残高10万円未満はランク1なので毎月の支払いは5千円」といったように、各社ごとに定められたランクに応じて支払うという方法です。

支払い残高に対して毎月の支払額は低く設定されているため、残高スライド方式も定額方式と同様に支払いが長引き、手数料が膨れ上がるリスクがあります。

残高スライド方式の仕組みの説明

リボ払いの手数料や金利の計算方法

リボ払いが危険といわれる理由は、手数料と呼ばれる実質上の利息が増えやすい仕組みになっているからです。

では、具体的にリボ払いにおける手数料とはどうやって計算されるのでしょうか。手数料は多くの場合は金利15.0%に設定されています。これは消費者金融のキャッシングなどとほぼ同じです。

したがって、リボ払いの手数料は下記の計算式で決まります。

手数料=支払い残高×金利(15.0%)×31日÷365日

とはいえ、この式だけ見てもなかなかピンときませんよね。では具体例を挙げて見てみましょう。

たとえば、10万円のパソコンをリボ払いで決済して毎月元金を5千円ずつ支払う(残高スライド方式)場合、初月の手数料は、
10万円×15%×31÷365=1,274円
となり、支払い総額は6,274円となります。

そして翌月は、5千円減った元金9万5千円に対して、同じように手数料がかかり、計算すると1,210円となります。

このように毎月手数料を支払っていくと、払い終わる頃には10万円の買い物に対して1万円以上の手数料を支払う計算になります。

リボ払いのメリット・デメリット

リボ払いはなんとなく怖い、というイメージをもたれている方も多いですが、きちんと支払い残高を把握して、上手に活用すれば便利な支払い方法です。

ここでは改めて、リボ払いの具体的なメリットとデメリットをまとめてみましょう。

リボ払いのメリット3つ

・手元にお金がなくても欲しいものを購入することができる

大きな買い物をする際、まとまったお金をすぐに用意できなくても翌月以降の支払額を抑えて購入できます。

・毎月一定額の返済だから、生計が立てやすい

その月に使った額に左右されず毎月一定額の返済なので、月々のお金の計算がやりやすくなります。

・いつでも繰り上げ返済ができる

支払い残高の一部もしくは全部をいつでも繰上げて返済することができるので、「○ヶ月後には大きな収入があるのでそこまではリボ払いでつないでお金が入ったら一括で繰上げ返済する」といった利用も可能です。

リボ払いのデメリット3つ

・手数料が高い

リボ払いの実質上の利息である手数料は毎月かかってくるものです。金利は15.0%に設定されていることが多く、これは消費者金融から借金をするのとほぼ同じ高さです。特に支払い期間が延びると、その負担が大きくのしかかってきます。

・支払い残高を把握しづらい

リボ払いは毎月の支払額に変化がなく一定額に抑えられるため、毎月の支払額のうち「手数料がどれくらいかかっているか」「どれだけ残高が減っているのか?」が把握できなくなりがちです。したがって「毎月払っていたのは実は手数料だけだった…」といったケースも少なくありません。

・毎月ちゃんと返済していると勘違いしてしまう

クレジットカードの支払いはほとんどの人が銀行振替に設定しています。そのため、毎月の引き落とし日に入金できていれば「しっかり支払っている」と錯覚してしまいがちになります。そのため、リボの手数料が膨らんでいても気づかないのです。

したがってリボ払いを上手に利用するには、

  • 支払残高が毎月いくら減るのか
  • いつ頃支払いが終わるのか

を把握しておくことがカギになります。

リボ払いにはデメリットもありますが、上手に活用すれば家計や生活の助けになるでしょう。

リボ払いを上手に使うためには

リボ払いはむやみに怖がるような返済方法ではありませんが、使い方を間違えると返済期間が長引き、最悪の場合返済不能に陥ってしまう危険性があるということは常に肝に銘じておかなければいけません。

そのため、リボ払いは万人におすすめできる支払い方法ではなく、上手に使いこなせる人とそうでない人がいます。

上手にリボ払いを利用できる人とそうでない人

では、どのような人であればリボ払いを上手に使いこなせるのでしょうか。

リボ払いを上手に使いこなせる人の特徴

きちんと支払い残高を把握し、返済計画を立てることができる人は上手にリボ払いを利用できるといっていいでしょう。

特に、いつ頃お金が入ってくるという目処は立っているけれど、今現在一時的にお金がなくて生活が苦しいというような人は、毎月の出費を低く抑えられることは大きなメリットになります。そういった場合には、まとまったお金が入ったら一括返済することも選択肢になるでしょう。

リボ払いを上手に使いこなせない人の特徴

支払い残高をあまり確認せず、ついつい欲しいものがあればカードを切ってしまうという方はリボ払いに手を出すと非常に危険です。

リボ払いは毎月の支払額が一定なので支払い残高が増えていっているという意識が低くなりがちです。自分で支払い残高を把握して、支払い能力以上の買い物をしないという意識をはっきりともてない方であれば、リボ払いを選択しない方が賢明でしょう。

返済方法をシミュレーションしてみよう

手数料はかかるとはいえ、今から毎月の返済額を増やせない。だからこのままリボ払いを続けたい…」と思う方もいるかもしれません。

リボ払いの手数料はキャッシングの利息と同じで、返済期間が長くなればなるほど合計金額が膨れ上がってしまいます。

たとえば、50万円の支払い残高があって毎月3万円ずつ支払っている場合、完済までに約1年半かかり、支払う手数料の合計は5万5千円以上になります。

毎月の支払いが2万円だった場合であれば、返済期間は約3年半以上かかり、手数料の合計金額は8万円を超えてしまいます。

このように、リボ払いは手数料という形での負担が重くのしかかってくる支払い方法です。

そのためこのままのペースで返し続けると、最終的には一体どのくらいの手数料を支払うことになるのかをしっかり把握することが大切です。

リボ払いでカードの支払いをする際のシミュレーションは、カード会社が運営しているシミュレーターを利用することでできます。リボ払いを考えている人やすでにリボ払いをしている人は試してみるとよいでしょう。

もしもリボ払いの返済が苦しくなったら…

すでにリボ払いを利用中の方で、シミュレーターなどを活用してみた結果、自分がリボ払いで損をしていると感じられた方も少なくないかもしれません。

もしそうであれば、今こそ支払い方法を見直すチャンスです。

リボ払いの返済に終止符を打つために以下の対処法を実践してみましょう。

一括返済・繰上げ返済をする

リボ払いでこれ以上損をしないための一番の方法は、当然ですが一括で返済することです。一括で返済すれば、手数料はかかりません。

また一括は無理でも、毎月の返済とは別に支払い残高の一部を返済する「繰上げ返済」も有効です。

繰上げ返済で元金を大幅に減らせば、以後の手数料も減らすことが可能です。ボーナスなどまとまった収入があった時は活用して、とにかく残高を減らすようにしましょう。

また頼れる親族などがいる場合には、お金を貸してもらうことも選択肢のひとつです。

自分自身の問題なので親族を頼りたくないと思われるかもしれませんが、放置しているとあなたの大事なお金は手数料としてどんどん減っていっています。

将来必ず返済すると約束し、援助してもらい、一刻も早く完済することを最優先に考えましょう。

リボの設定金額を変更し毎月の返済額を増やす

リボ払いの手数料は利用残高に対して発生するので、返済期間が短くなるとリボ払いの利用残高が減ることにより、結果的に支払う手数料も少なく済みます。

したがって毎月の返済額を増額すれば、返済期間も手数料も減らすことができます

リボの設定金額を変更するためには、カード会社によっても異なりますが、専用ホームページなどから変更可能です。毎月の生活費を削るなどで、少しでも返済額を捻出できるのであれば、実践してみましょう。

借金問題の専門家に相談する

一括返済をしようにもまとまったお金なんてない」「毎月の返済額上げるのは厳しい…」など、これまでにご紹介した方法で解決が難しいという人もいるかもしれません。

そんな方はリボ払いを含めた借金問題の専門家である弁護士や司法書士に相談し、「債務整理」によって借金の負担を減らすという方法があります。

債務整理とは借金の減額・免除などを実現するための法的手段を指し、「任意整理」、「個人再生」、「自己破産」という3つの手続きの種類があります。

3つの債務整理の種類の中でも、リボ払いが苦しい時の対処法としては「任意整理」がもっとも有効です。詳しくは次の項で紹介していきますね。

リボ払いの返済に有効な「任意整理」とは

ここまでお話ししてきたとおり、リボ払いは「手数料と呼ばれる実質上の利息が膨らみやすい」仕組みになっています。

任意整理はその将来利息をカットする手続きで、手続き後は支払い残高だけを返済することになります。

そのため月々の負担も減らせますし、残高が着実に減るというメリットもあります。

任意整理のメリット

・将来利息や手数料の支払いが不要

・返済総額が減り、月々の負担も減る

・残高が着実に減る

注意すべき点としては、任意整理をするとブラックリストに載り、クレジットカード利用やローン、キャッシングなど利用ができなくなってしまうということです。

任意整理のデメリット

・ブラックリストに載り、クレジットカードやローンが利用できなくなる

しかし裏を返せば「リボ払いや借金に頼らない習慣が身につく」という言い方もできます。

すでにリボ払いの支払いが苦しい状態になっているということは、ひょっとしたらリボ払いの便利さに甘えてクレジットカードを使いすぎていたという方もいるのではないでしょうか。

ブラックリストの掲載期間はおよそ5年間です。ずっとクレジットカードが使えなくなるわけではありません。

もし今あなたがリボ払いの支払い残高が膨れ上がっている状態であれば、まず任意整理によって解決することをおすすめします。

任意整理は弁護士・司法書士に相談

任意整理をするためには、クレジットカード会社と交渉をしなければなりません。支払い方法の交渉には知識や経験が不可欠です。

そのためプロである弁護士や司法書士に相談するのがベストです。

弁護士や司法書士というと、多額の費用がかかるイメージをお持ちかもしれません。

しかし債務整理を多く扱う弁護士・司法書士事務所なら、分割払いに応じてくれるなど、お金に困っている人に寄り添ったサービスを用意していることも多く、利用しやすくなっています。

相談したからといって、すぐに依頼契約を結ぶ必要はありません。リボ払いの解決策を相談することはもちろん、相談しづらいお金の悩みを打ち明けるために気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

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