600万円の借金を背負った私のリアルな借金生活

2019.02.27 更新

どうして借金が止められなかったんだろう?

私はつい3か月前まで多額の借金を抱え、返済の不安に苛まされていました。

返済が苦しいからといって「他の業者からお金を借りる」を繰り返し、積もった額は600万円

それからというもの、休日までアルバイトをし、夜も眠れないほど苦しい毎日を過ごしてきました。

今回はそんな私の借金生活についてお話しします。

借金のはじまりは寂しさやストレスから

私は妻も子供もいる35歳の会社員です。 借金をするようになったのは3年前。

妻が病気にかかり、子供と実家で療養することになったため、一人暮らしをはじめました。 ちょうどその頃、仕事も忙しくなり、一人の寂しさと仕事のストレスから自分もうつ病になってしまったのです。

仕事は時短での勤務としたのですが、かえって一人で過ごす時間が長くなりました。 寂しさに病気の煩わしさが相まってムシャクシャするようになり、お金を借りてまで、夜な夜なお酒を飲み歩く毎日を過ごすことになってしまうのです。

最初は1万〜2万円程度の借入だったのですが、お酒への欲求が耐えられずに、お金を借りては夜な夜なはしごして飲みに行くの繰り返し。多い時は一晩で5・6万円、月に換算すると50〜60万円くらい使っていました。

借金を借金で返すドロ沼生活

返済日が近づいたところで、当然お金なんてありません。だからその場をしのぐために、他のカードローンやクレジットカードのキャッシングを利用してなんとかしてお金を作って返済に充てていました。

生活が苦しいと感じることはありませんでしたが、「こんな生活長くもつはずがない」「どこかで止めないと」という気持ちはありました。しかし仕事のツラさや孤独感はどうやっても耐えられません。

しかも返済金を借金でまかなっていましたから、実際に生活に困っているわけでもなかったのです。 こうして「自分は病気だから仕方ない」と諦めてしまって、そんな生活から抜けられないまま過ごしてしまったのです。

もう借りられない状態になってようやく借金のヤバさに気づく

そんな生活を1年ほど続けていたある日のことでした。

いつものように飲みに行くお金欲しさにカードローンのATMから、お金を引き出そうとすると「恐れ入りますが、窓口までお問い合わせください」という文字が…。
他社のカードローンも試してみたが、結果は同じ。あわてて、カード会社に連絡してみても「申し訳ありません。これ以上お貸しすることはできません」の一点張り。

そこでようやく悟ったのです。「自分はブラックリスト入りしてしまったんだ」と。ブラックリストについて詳しくは知りませんでしたが、とにかくもう誰もお金を貸してくれない状態になる、ということくらいはわかっていました。

ブラック状態でも貸してくれる業者を探してみたものの、怪しい業者ばかり。恐ろしくて借りる気にはなれません。

「これ以上借りられない」状況になって、ようやく自分が直面している危機に気づかされたのです。

ここからが本当の意味での借金返済生活の始まりでした。
まずは、自分の借入状態を調べてみると、

銀行系カードローンA社 約300万円 
銀行系カードローンB社 約70万円 
消費者系カードローンC社 約150万円 
消費者系カードローンD社 50万円 

合計にするとなんと600万円
自分の年収よりも高い。改めて自分のバカさ加減に嫌気がさしたのはいうまでもありません。

月々の返済額は約14万円
当時の毎月の手取りが約30万円で、住宅ローンで8万円支払い、さらに約12万円を家族への生活費として収めていたため、自分の小遣いだけでは到底足りません。

考えることはお金のことばかり…暗くツラい毎日

節約のため昼食は一切摂らず、休日も日雇いバイトをするなど、できることはなんでもやりました。最初のうちは、返済日にだけは間に合うようにしていましたので、取り立てに会うこともなく、家族に知られることもありません。

しかし次第に私の頭の中は常に「お金をどうしよう」とばかり考えるようになり、

  • 夜は不安で眠れない
  • ようやく眠れたと思ってもすぐに目が覚めてしまう
  • 目覚めた瞬間に焦りを感じる
  • 心臓がずっとドキドキする
  • 目覚めが悪いから仕事に遅れることも増える
  • 仕事が手につかない
  • 人とコミュニケーションするのがイヤになる
  • そんな暗く苦しい毎日を過ごしていました。

今は苦しいけど、頑張っているんだから、そのうちきっと返せるはず」。そう信じてはみたものの…。私は借金のさらなる恐ろしさを知ることになります

「残高が減らず終わりが見えない」借金生活の真の恐怖

新たに借金ができなくなり、ひたすら返済して半年。 苦しい生活は続きましたが、毎月なんとか返済日に遅れず支払っていました。

そんなある日のこと。
その月の返済を終えてATMから発行される明細を見て、絶句してしまいました。
ほとんど残高が減っていないのです。
それもそのはず。4社合計で毎月14万円を支払っていたのですが、利息の返済をしているのに過ぎなかったのです。

(参考)元金×金利÷365(日)×借入期間(借りた日数)=利息
600万円の借金に対して、1か月の利息(金利15.0%の場合)は、
600万円×15%÷365×30=約74,000円

「生活を犠牲にしてまで返済していたのに、半分以上が利息で、ちっとも残高が減ってない」
「一体いつになったら完済できるんだ」
「この生活が、いつまで続くんだ」

そう思うと、自分の人生がもう終わったかのような絶望感が襲ってきました。
この「終わりが見えない恐怖」こそが借金生活の真のツラさなんだとつくづく思います

「もうもたない」そんな時に相談したのが法律の専門家

絶望感を抱えながらも返済を続けていましたが、そう長く続くものではありません。 やがて滞納を繰り返す事態にまで陥りました。

業者によっては、毎日のように電話で催促され、電話口の口調も次第に厳しくなっていきました。

もうダメ。でもなんとかしないと
そんな時にふと思い出したのが「債務整理」でした。

借金を解決する方法として債務整理があるということは、うっすら認識していたのですが、実際どのようなものかわからなかったため、利用できずにいました。

しかし、すでにカード会社からの督促は日に日に厳しくなり、このままでは家族に知られてしまう可能性があります。もし、妻に知られたら離婚を切り出され、家庭が崩壊するかも…。そう考えるともう選択の余地はありませんでした。

インターネットでさらに詳しく調べてみると、任意整理、個人再生や自己破産などの方法もあり、借金そのものを減らしたり、なくしたりすることも可能だとか。

任意整理
貸金業者との交渉によって、利息をカットして月々の返済額を見直す。裁判所を介さないことなどから、リスクやデメリットが少なく、最も利用者が多い
個人再生
裁判所を通して、3年で完済できる金額に借金を圧縮する手続き。継続した収入を得ていることが条件
自己破産
裁判所に借金の返済ができないことを伝えることで、返済を全額免除してもらう手続き。借金はなくなるが、家や車など一定の自分の財産も失ってしまう
 

とはいうものの、自分で蒔いた種なので「利息は払えなくても借りた分だけは返したい」という、義理というかプライドみたいなものはありました。

そんな理由から任意整理をしようと思い、弁護士事務所や司法書士事務所を探しました。

司法書士さんへの費用は7万円程度かかりましたが、後払いにしてくれるとのこと。さっそく依頼契約をし、任意整理の手続きを行いました。

手続きといっても実際には主に書類や電話を数回繰り返しただけ。 内心「本当にこれだけで借金の負担が楽になるのかな?」とも思ったのですが、数日くらいで手続きが完了したと連絡を受けました。

今なお続く借金生活…その中にある確かな変化

任意整理をして、私の毎月の返済額は14万円から10万円になりました。 少しは減ったものの返済を続けていくことには変わりません。

しかし、利息がつかないので、返済した金額だけ残高が減っていきます
このことにより「いつ完済できるかがわかる」ことになりました。もっともツラかった「先の見えない返済生活」から脱却できたのです。

任意整理をするとブラックリストに載ることになり、クレジットカードやカードローンが利用できなくなるというデメリットもあります。

私の場合は、任意整理をする前からブラックリストに載っていたわけですし、そもそも借金を重ねた原因はお酒飲む金欲しさでした。今もお酒を飲みたい衝動にかられることはありますが、借金できないわけですから、やすやすと飲みに行けません。そういう意味では、ブラックリストが私の無駄遣い防止に一役買ってくれていると思えるようになりました。

なによりも「このまま頑張っていればいつかは返せる」。
そう思うと以前よりも、気分がずっとラクになりました。

任意整理をして半年。まだまだ返済は続きますし、アルバイトも続けています。しかしアルバイトで得た収入で気晴らしに出かけることもできるようになりました。完済に向けて確実に前進していますし、以前のように常に借金について悩むこともなくなりました。もう以前のように、借金で夜も眠れない、といったこともありません。

今となっては、なぜもっと早く法律の専門家に専門しなかったんだろう、という後悔だけが残ります。だからこそ、私と同じような境遇にいるのであれば、ぜひ早めに相談なさることをおすすめしたいです。