24時間365全国対応 無料

TEL:0120-292-005

「相談することが解決のきっかけ」弁護士法人サンク総合法律事務所 樋口卓也弁護士インタビュー

2019.08.31 更新

弁護士に相談したいけど迷ってしまう…
弁護士に相談するタイミングが掴めない…

「法律相談は初めて」という方にとって、弁護士事務所に足を踏み入れるのは勇気のいることかもしれません。しかし、弁護士の真の姿を知ることができれば、その一歩が踏み出しやすくなるかもしれません。

今回、弁護士法人サンク総合法律事務所の代表を務める樋口卓也先生にインタビューを行いました。この記事では、「弁護士にとって必要なこと」「弁護士がどのような気持ちで依頼者と接しているのか」などを紹介します。

依頼者様が借金の事を考えず生活できるようになることがやりがい

  • 弁護士法人サンク総合法律事務所 代表弁護士 樋口 卓也
  • 東京弁護士会所属
  • 大阪府出身
  • 学習院大学法学部、学習院大学法学研究科(修士)
  • 2002年11月弁護士登録(第55期)
  • 2009年3月樋口総合法律事務所(現弁護士法人サンク総合法律事務所) 開設

弁護士の活動を通じてやりがいを感じる部分はありますか?
樋口卓也先生(以下:樋口):借金のことで頭がいっぱいな状況だった依頼者様が、家族や自分の将来といったことに目を向けられるようになった様子を見てると、良かったなと思いますね。
「借金のことだけじゃない生活ができるようになりました」と言われるとやりがいを感じます。

大切なのは「こちらから話を聞き出す」こと

初めていらっしゃる相談者はどんな様子ですか?
樋口:どう話していいのか、何を話していいかがお分かりにならない様子の方はいらっしゃいますね。

緊張されているので、大事なのは、こちら側から質問をして話を聞き出すこと。その為に、最初は雑談から入るっていうカタチで進めますね。

樋口先生が心がけていることはありますか?
樋口:私の場合、地方出張が多いので、例えば静岡からいらした方に「この前行ったんですよ」みたいな話をします。「そこの地元で○○が面白かったよ」などの話はけっこうしますね。

東京から遠い地域でも、たまたま私が知っていたりすると「来たことがあるんですか?」だったり「私も前に行きました」みたいな感じで、少しずつ依頼者様の緊張がほぐれていきます。

緊張している依頼者はどの様に変わっていきますか?
樋口:受付の段階では話していなかったことでも、会話を進めていくと「実は…」と打ち明けてくれることもありますね。

実際にお話しされていて、依頼者に対して思うことは?
樋口:正直「もう少し早めに相談いただければ…」と思うことがよくあります。 というのも債務整理など借金の問題は、解決が遅くなると、執れる手段も限られてくるんです。 「もっと早く対処しておいた方が良かった」「もっと簡単にできることもあったかもしれない」と思うときはあります。

依頼者様を想うからこそ進言することも…

依頼者の借金について何をお聞きになりますか?
樋口:「なぜ借金をしたのか?」という原因を聞きます。
さらに言うと、例えば買い物が借金の原因だっていうのは当然ありますが、その買い物をする理由の部分まで深掘りします。

一見すると浪費のように見えてしまう買い物依存症ですが、よくよく話を伺うと家庭や仕事のストレスが根本的な原因だったりします。債務整理をしたところで、悩みの根底にあるものを解決しない限り、真の克服には至りません。

だからこそ、依頼者様お一人おひとりに対してじっくり耳を傾ける必要があるのです。

どこまでアドバイスしていいか難しいところですね。依頼者は克服されるのでしょうか?
樋口:いろいろなケースがあります。最近多いのは、ギャンブルあるいはゲームの課金です。そのような理由で借金を作ってるケースの場合、もう少しギャンブルやゲームの話を聞いたりする事があります。

ギャンブルの場合には「どんなギャンブルなの?」という問いかけから、いろいろ話してもらって、「そういうのはハマるよね」「どうしてハマるのかな」っていうような流れで話を進めます。

ゲームの課金でいうと「どんなゲームなの?」「どんな内容なの?」などを聞いたりします。そうすると依頼者様は自分の好きな事なので話をしてくれます。
その上で冷静になって「ゲームの世界で課金して、何か残ってるものがあるか?」と考えてもらうと、依頼者様も「やめよう」という風になってくれます。

他人である我々に打ち明けることによって、依頼者様ご本人が自分を客観視でき、克服へのきっかけとしていただくのです。

ギャンブルやパチンコの場合は違法ではないので、「一切やるな」とは言いません。しかし、それが原因で借金を重ねているようでしたら「今は我慢しなければいけない」という話はします。

弁護士の方から依頼者に対して生活の改善を促すこともあるんですね。
樋口:そうですね。こちらから積極的にアプローチするケースも実際にあります。 ご依頼いただいてもずっと一緒にいられるわけではない。そのなかでギャンブルやゲームを「やっぱりやめられませんでした」というのはこちらとしても辛いものですから…。

自己破産や個人再生はギャンブルをやめてることが前提なのに、続けているとなると裁判所の免責が受けられなくなってしまう。

依頼者様が隠れてギャンブルを続けていると「弁護士としての役目とは?」と考えさせられてしまいます。

だからこそ私たち弁護士は依頼者様に深く寄り添い、悩みの根底にあるものを見つけ出し、解決へと導く必要があるのです。

ただ手続きを進めるだけではダメということですよね。しかしそうなると、弁護士業務範囲を超えた依頼もあるのではないでしょうか?
樋口:あくまで代理人という立場なので、何でもできるわけじゃない。できることとできないことは理解してもらわないといけません。

「仕事ができない」という依頼者様に「じゃあ仕事を紹介します」ということはできません。

そこまで「面倒見てください」と言われる方はあまりいらっしゃいませんが、そこでどれだけ親身になれるかというのは大事だとは思ってます。

債務整理の案件で依頼者に感謝される機会はありますか?
樋口:債務整理の最後に精算書を交わすんですが、そこに「すごく生活が助かりました」と一筆書いてあったりします。そのようなメッセージあると解決できて良かったなって思いますね。

印象に残っている自己破産案件

ご担当された案件で印象的なエピソードはありますか?
樋口:自己破産の案件で、依頼者様の生活が非常に苦しい中で、本人だけじゃなく、家族まで巻き込まざるを得なくなってしまったのですが、管財人とも一緒に話し合いをして、何度も何度も打ち合わせをして、家族にも納得してもらえるような解決ができたときはうれしかったですね。

管財人は管財人の立場があり、債権者の代理人という立場ですから、本来こちらの債務者とは対立する形。にもかかわらず、管財人の先生がすごくいい先生だったので、「家族に納得してもらうにはどうしたらいいか」ということを一緒に親身に考えてくれて、みんなで協力しながら、自分だけじゃなく相手の管財人とも協力しながら解決できたという点がすごく良かったなと思います。

※「管財人」とは、自己破産手続きの中で財産の換価や債権者への配当、免責判断の調査などの業務を遂行します。通常は裁判所から選任された弁護士が請け負います。

管財人とのやり取りで気をつけていることはありますか?
樋口:自己破産では管財人とのコミュニケーションが一番気を遣うところなので考えます。 依頼者様の一方的な主張だけを押し付けては解決できないし、管財人の立場も考えないといけない。やっぱり相手があっての自分なので。自分だけ考えても解決しないと考えています。

依頼者様と向き合うにあたって心がけていること

借金の相談は重い内容もあると思いますが、精神的に追い込まれることはありませんか?
樋口:よく「自分の子どもに教えるのは難しい」って言いますよね。第三者だから教えられる。塾とか学校とか。人の子どもだから教えられる。自分の子どもだったら「何でわからないのか」と熱くなってしまう。

依頼者様に対してもちろん親身にはなってはいますが、代理人という第三者の立場はブラさないようにしています。依頼者様の問題を解決すためには、その距離感が大事なのかなと考えています。依頼者様に寄り添うけども第三者の立場も守ることで、しっかりと依頼者様のことを客観的にアドバイスできる。そこが大切だと思います。

第三者の立場を守るというのは、弁護士になって身についたのですか?
樋口:どちらでしょうかね…。弁護士でそれが身についている人は比較的多いと思います。依頼者様との距離感というのは大事で、あまり依頼者に近すぎてしまうと進むべき道を間違えてしまう。そこは一歩下がって見ることも弁護士には必要な力です。

依頼者との向き合い方で、事務所のメンバー含めて心がけていることはありますか?
樋口:まず話をしっかり聞くこと。何に困ってるか、どういうところに困っているのかを理解する。それが解ることで問題解決に向けてスタートできます。法律事務所ということで、家族にも相談できないような内容を信頼して相談していただいてると常に心にとどめながら相談を受けています。

他に弁護士としてのポリシーはありますか?
樋口:依頼者様のためになんとしてでも問題を解決する。その為には何をすればいいのか、最後まで考え抜くのが私のポリシーですね。

弁護士法人サンク総合法律事務所の強み

弁護士法人サンク総合法律事務所の強みや特徴は?
樋口:なるべく、アットホームな雰囲気の事務所にしたいと思ってます。柔らかい雰囲気を醸し出せればいいと思ってますね。

弁護士法人サンク総合法律事務所の弁護士採用時のポイントは?
樋口:弁護士は「依頼者様の深い悩みに触れる必要がある職業である」ことを自覚しているかどうか、を見極めるようにしています。

相談が解決へのきっかけになるかもしれない

なかなか弁護士に相談できずに悩んでいる方はどのように弁護士を探せばいいのでしょうか?
樋口:昔に比べれば、現在は相談する窓口は増えたと思っています。やはりネットの普及が大きい。今までは「弁護士の知り合いはいますか?」と、知り合いに紹介してもらう形だったものが、今はネットで弁護士を探せる。

きっかけは依頼者様本人それぞれなので、ネットでも知り合いでもどんなきっかけであっても、その縁のなかで相談するのが良いんじゃないかなと思います。

例えばネットで「こんな感じの先生に相談してみたいな」と調べてみるのもきっかけだと思います。それを機に相談してもらえればいいかなと思いますね。

ネット相談に抵抗のある方もいると思いますが、樋口先生はどの様にお考えですか?
樋口:そうですね、「このまま何もしなければ何も解決しないけど、相談をすることで解決するきっかけになるかもしれない」。それぐらいの気持ちで相談してみても良いと思います。
「債務整理するぞ」みたいな気持ちでなく、もうちょっと手前の「まず相談してみる」くらいの気持ちでご連絡をいただければと思います。

インタビューを終えて

今回は樋口卓也先生にインタビューをさせて頂きましたが、とても物腰の柔らかい優しい雰囲気の方でした。借金解決に向けて何をしなければならないのかをしっかりと考え抜き、サポートしてくれる方だと印象を受けました。

「このまま何もしなければ何も解決しないけど、相談をすることで解決するきっかけになるかもしれない」という言葉のとおり、借金の問題を解決するためには行動を起こすことが近道であるとあらためて感じました。

弁護士への相談を迷っている方は、「解決するためのきっかけ」というくらいの気持ちで一度相談してみるのも良いのかもしれません。

関連記事

プロミスの借入を債務整理すると、信用情報に傷がつく

目次プロミスに債務整理をしたことが知られてしまう債務整理をしたことが消費者金融に分かってしまう理由プロミスからの借金を…

債務整理に関係のある色々な期間について理解しよう

目次「債務整理の手続きを弁護士や司法書士に依頼した場合」に関する期間債務整理手続きそのものにかかる期間債権者からの督促…

「友達に話す感覚で相談してほしい」天音総合法律事務所 正木絢生弁…

目次弁護士になったキッカケは両親弁護士になってからの変化と印象的な債務整理事件依頼者と会う時に心がけていること依頼者は…

債務整理とは何か、その意味について見直そう!

目次債務整理について、もう一度整理してみよう債務整理ごとの、借金の返済期間を比較してみよう債務整理ごとの、手続きの流れ…