リボ払いの繰り上げ返済とは?追われる返済から早く抜け出す方法

2020.07.08 更新

リボ払いには手数料(利息)がかかります。
そのため、「毎月返済しているのに、なかなか減らない」という方もおられるでしょう。

繰り上げ返済は、そんな時に有効な返済方法の一つです。

とはいえ「せっかくまとまったお金が入ってきたのに、返済に回すほどのメリットがあるの?」と不安に感じている方もおられるかもしれませんね。

この記事では、リボ払いを

  • 繰り上げ返済するメリット・デメリット
  • 繰り上げ返済する手続き方法
  • 繰り上げ返済できないときの対処方法

といった内容を説明します。

無理なくリボ払いの返済をするためにぜひご活用ください。

繰り上げ返済のメリットって何?

まずは繰り上げ返済の基礎知識と、繰り上げ返済をするメリットとデメリットについて解説します。

繰り上げ返済とは?

リボ払いの繰り上げ返済とは、毎月一定額の支払いに、さらに上乗せして返済することです。

上乗せした分については手数料(利息)がかからず、返済した分は元金から差し引かれますので、

  • 手数料が安くなる
  • 完済が早まる

繰り上げ返済には、一部返済と全額返済の2つの方法があります。

一部返済

一部返済とは、リボ払いの月々の返済とは別に、さらに金額を加えて返済することです。
上乗せ、増額払いといった呼び方をするカード会社もあります。

1,000円単位、1万円単位で返済できる場合もあれば、1円単位で返済できる場合もあります。何円単位で増額できるかは、カード会社や返済方法によって異なりますので、事前にカード会社に確認してみましょう。

全額返済

全額返済とは、リボ払いの利用残高を一度にまとめて全額返済することです。
一括返済、一括払い、全額払いといった呼び方をするカード会社もあります。

リボ払いの手数料の年率は15.00%で、金額は利用残高に応じて計算されます。
利用残高をすべて返済する全額返済をすれば、その後に発生する予定だった手数料の負担をせずに済むという仕組みです。

繰り上げ返済分は元金の返済にあてられる

リボ払いの手数料は、毎月の決められた返済額に含まれています。

そのため、月々の返済額に上乗せする繰り上げ返済は、手数料が発生することなく、すべて元金の返済に充てられます。

リボ払いの手数料は、元金の残高に応じて決まります。
繰り上げ返済分が元金の残高から差し引かれますので、繰り上げ返済をした後の手数料は、その元金減額分に応じて減額されます。

ただし、ATMや口座振り込みで繰り上げ返済をすると、各金融機関等への事務手数料が発生することがあるので、注意が必要です。

繰り上げ返済のメリット

繰り上げ返済には、元金残高の早期完済ができること以外に、次のようなメリットがあります。

手数料の負担を減らせる

元金を減らすことで、手数料の負担を減ります。

リボ払いは利用残高が増えるほど手数料の金額も大きくなります。
手数料が、追われる支払いの一因とされていますので、手数料の負担をおさえられれば、リボの返済から抜け出す見通しも立つ可能性が高いです。

支払い回数を減らせる

繰り上げ返済をすることで、月々の返済回数が減らせます。
自ずと手数料の返済回数も減り、負担がさらに軽くなります

クレジットカードの利用限度額に余裕が生まれる

「ある日カードが利用できなくなっていた」という方の中には、リボ払いが上限に達してしまっていた可能性があります。

通常、クレジットカードには利用者の信用度などに合わせて「利用限度額」が定められていて、ショッピング、キャッシング、リボ払いの総額が上限を超えると、クレジットカードが使えなくなります。

繰上げ返済によって利用残高が減れば、利用限度額にも余裕が生まれてきます。

繰り上げ返済のデメリット

リボ払いの繰り上げ返済は、元金を完済できる有効な手段ですが、あえてデメリットをあげるとすれば次のようなものがあります。

  • 返済した分だけ手元のお金がなくなる
  • 当然ですが、繰り上げ返済をすれば手元のお金はなくなります。

    日常生活が継続できないほどの繰り上げ返済をすると、家計を圧迫しかねません。
    早く完済しようと焦らず、計画的にゆとりある返済をするようにしましょう。

  • 繰り上げ返済した月は二重負担になる
  • リボ払いの繰り上げ返済は、あくまでも月々の支払いは維持した状態で、そこに上乗せして返済します。

    残高の一部を繰り上げ返済した場合は、その月にいつもの一定額よりも多く返済したからとはいえ、翌月の返済いが免除になったり極端に安くなったりするわけではありません

リボ払い繰り上げ返済のシミュレーション

それでは、リボ払いを繰り上げ返済すると、どれくらい負担が減るのでしょうか。

リボ払いの利用残高が30万円になった事例でシミュレーションしてみます。

  • リボ残高=30万円
  • 手数料率=15.00%
  • 毎月の返済額=定額1万円
  • 支払い方式=元利定額リボ払い方式(元金と手数料を含めて定額となる計算方法)

6ヶ月ごとに3万円ずつ繰り上げ返済した場合でシミュレーションしてみました。

繰り上げ返済をしない場合 繰り上げ返済をした場合
繰り上げ返済額 なし 6ヶ月ごとに3万円
*完済月となる24ヶ月目は
21,663円
手数料総額 78,356円 51,663円
支払い月数(回数) 38ヶ月 24ヶ月
支払い総額 378,356円 351,663円

※試算はあくまでも目安です。カード会社によって手数料率や締め日などが違うので、各カード会社のシミュレーションをご利用ください。

6ヶ月ごとに3万円の繰り上げ返済をしたことで、完済は1年2ヶ月早まり、総手数料は26,693円おさえられました。

【シミュレーションサイトを紹介】

条件を入力してリボ払いの繰り上げ返済のシミュレーションができるサイトです。

カード会社によって計算方法が異なるので、あくまで参考としてご利用ください。

元利定額方式=手数料を月々の支払額に含めて定額とする方式

元金定額方式=元金返済を定額として手数料を上乗せする方式

リボ払いを繰り上げ返済する方法と注意点

繰り上げ返済の支払方法は、

  • 口座引き落とし
  • 口座振り込み
  • ATM

の3通りが一般的です。

手続きの仕方や返済金額などは各カード会社によって異なるだけでなく、事前に連絡しなければ繰り上げ返済できないカード会社もあります。

必ず確認してから支払い手続きを行うようにしましょう。

・口座引き落とし

月々に口座から引き落としされているリボ払いの支払いに、上乗せする形で返済する方法です。

月の締め日までにカード会社に連絡して手続きをします。
連絡方法は電話かカード会社のホームページから申請します。

いつもより引き落としされる金額が高くなるので、口座の残高を確認しておくようにしましょう。


・口座振り込み

カード会社の口座に入金する返済方法で、振り込み手数料が発生します。

多くの場合、カード会社に事前の申し込みをする必要があります。リボ払いを利用しているカード会社に電話をして、繰り上げ返済をしたい旨を告げましょう。

入金する口座番号はその際に確認し、指定された口座に期日までに振り込みます。


・ATM

金融機関やコンビニなどのATMから、クレジットカードと暗証番号だけで返済できます。口座振り込みや引き落としと違い、事前の申し込みは不要です。

手数料はカード会社によって異なるので、ご自身のカード会社に確認しましょう。

ただし、支払い単位を1,000円や1万円などに設定しているカード会社があります。端数がある関係で全額できないことがあるので、注意してください。

リボ払いご利用の際には、無理のない範囲で繰り上げ返済をすることを検討してみてはいかがでしょうか。

【注意】繰り上げ返済ができない期間がある

カード会社によっては、月の締め日直後やクレジットカードの利用直後など、繰り上げ返済を受け付けない期間を設けているところもあります。

いずれの場合も、繰り上げ返済自体ができないわけではありません。 自分が利用しているカード会社の受付期間をしっかり確認しておきましょう。

繰り上げ返済できず返済に困った場合は?

ここまでお読みいただいて「リボ払いの残高がなかなか減らない」「でも現在の収入ではどうしても繰り上げ返済も難しい」という方もおられるかもしれませんね。

無理に繰り上げ返済をして、その後の生活に支障をきたしてしまっては元も子もありません。

どうしてもリボ払いの返済が苦しい場合の解決策の一つに任意整理があります。

任意整理とは、裁判所を介さずに直接金融業者と交渉し、リボ払いの手数料などを合法的に免除してもらい、負担をおさえながら元金の返済ができるようにする債務整理の一種です。

繰り上げ返済ができないときには任意整理を検討してみてはいかがでしょうか。
カード会社との交渉は弁護士等の法律の専門家に依頼することを検討してみてください。

なお、国民生活センターや自治体の法律相談所、法テラスなどの公的機関では無料相談を受け付けています。
弁護士や司法書士などの事務所でも、無料で相談を受けてくれるところがあるので利用してみてください。

任意整理を含む債務整理の相談先や相談方法については、 「債務整理をする前に!おすすめの無料相談先や失敗しない選び方を解説」 で詳しく解説しています。

まとめ

リボ払いの支払に追われている人には、元金を減らすことができる繰り上げ返済も検討してください。

リボ払いの繰り上げ返済には次のようなメリットがあります。
  • 元金が減ってリボ払いの手数料負担が軽くなる
  • リボ払いの返済回数が少なくなる
  • 繰り上げ返済の手続きは簡単

シミュレーションサイトを使って、繰り上げ返済を利用したときと利用していないときの違いをチェックしてみれば、手数料の合計負担額の差を改めて確認できると思います。

ただし、もし返済が苦しいと感じているときは、任意整理という法的手段もあります。
任意整理も、生活に無理を生じさせない選択肢のひとつとして検討してみましょう。

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