リボ払いのメリットは本当にお得?メリットに潜む危険な落とし穴

2020.07.09 更新

買い物で高額な商品を目の前にしたとき、クレジットカードがあればリボ払いにする、という選択肢があります。

とはいえ「リボ払いのメリットは?」「リボ払いは危険というけど利用して大丈夫?」と利用に慎重になる人もいるでしょう。

リボ払いは、分割払いやボーナス払いと同じく、クレジットカードの支払い方法の一つで、ショッピング代金をすぐに全額支払わなくても購入できるシステムです。
一方で手数料(利息)が膨らみやすいので注意が必要です。

しかし、メリットとデメリットをしっかりと知っておけば、上手に使えるはずです。

この記事ではリボ払いをうまく利用するために

  • メリットとデメリット
  • リボ払いをうまく利用できる人
  • リボ払いの上手な活用法

などについて詳しく解説していきます。

リボ払いのメリットは高額商品もその場で購入できる手軽さ!

まずはリボ払いのメリットや注意点について解説します。

リボ払いとは、クレジットカードで買い物をしたときに毎月の支払金額を一定に設定できる支払方法です。 支払いを毎月同じ金額に設定できるため、次のようなメリットがあります。

  • 家計簿上の管理がしやすい
  • 毎月の支出計画が立てやすい
  • クレジットカードの利用枠の範囲内であれば、高額な買い物にも利用できる

支払金額は5,000円、1万円、2万円など自分で設定できるので、毎月の負担をおさえられます。

クレジットカード会社の中には、利用金額や登録内容などの条件に応じて、キャッシュバック、ポイントアップ、年会費の優遇などの特典がついているケースもあります。

返済の長期化で手数料がかさむことのないようにするなど注意点はありますが、使い方を工夫すればお得な特典になるので、活用してみるのもいいでしょう。

便利さがかえって危険!リボ払いの落とし穴

気軽に利用できるリボ払いのメリットには、落とし穴があります。

リボ払いの落とし穴にはまるとリボ払いがなかなか終わらない恐れもあるので、次のような状態に陥らないように気を付けましょう。

支払い残高が増えて手数料が増額

毎月の支払いが一定で、金額は支払いやすい低額にも設定できるので、高額な商品にも利用しやすい仕組みになっています。

リボ払いを繰り返すと支払い残高はみるみるうちに増え、手数料は増額します。

リボ払いの手数料は実質年率15%が相場で、実はこの年率は消費者金融の年金利並みに高い数字です。

ところが、毎月一定額を支払っていると、その支払いには手数料が含まれているにもかかわらず、元金をしっかり返済しているつもりになって、手数料の大きさを見落としがちになってしまいます。

しかも、気軽に利用できるので、完済を待たずについつい新しい買い物に利用してしまうと、支払いが苦しくなるという落とし穴にはまります。

身の丈以上の高額商品購入で支払いが長期化

手持ちのお金がなくても手軽に買い物ができるリボ払いは、身の丈以上の高額商品にもついつい利用したくなりがちです。

毎月の支払額は一定なので、買い物を繰り返すと支払い残高は増え、支払い期間も長期化します。
その分手数料も完了月までずっと増え続けていくことになります。

特典につられてそれ以上の手数料を負担

リボ払いにはキャンペーンで得られるポイントやマイル、キャッシュバックといった特典がついている場合があります。

一見お得に感じますが、結果的には特典以上に手数料を支払っているケースがあります。

手数料はカード会社の大きな収益源になっているといわれるほど、カード会社の利益に影響しています。

ですからカード会社は、手数料を払ってもらうために、さまざまな特典でリボ払いの利用をすすめているわけです。

先々手数料が発生する可能性を考えると、目先の特典のためにリボ払いを安易に利用することは、お得とはいえないので注意しましょう

リボ払いをうまく利用できる人

リボ払いをうまく利用できる人とは、どのような人でしょうか。
ここでは4つのタイプをご紹介します。

事前に支払いシミュレーションができる人

事前に支払いシミュレーションができる人は、リボ払いを上手に利用できるタイプの人といえるでしょう。

なぜなら、シミュレーションという作業は、自分の収入の中で計画的に買い物をしようとする気持ちの表われでもあるからです。

例えば、30万円の買い物で返済額が2万円と3万円のシミュレーションをしたとします。

〈30万円の買い物、元金定額の例〉
毎月の返済 支払い合計回数 合計手数料 支払合計額
2万円 15回 29,357円 329,357円
3万円 10回 19,968円 319,968円

シミュレーションができると、毎月の返済が1万円違うことで、支払期間は5ヶ月(5回)、最終的な負担額は9,389円の差が出てくることがわかります。

金銭管理しながら買い物ができる人は、支払い残高や手数料も気にするでしょうし、シミュレーションをして計画に無理があるとわかれば、出費は控えて身の丈に合った生活をしようと考えるでしょう。

ボーナスなどまとまった収入が見込める人

ボーナスのようにまとまった収入が見込める人は、リボ払いを賢く活用できるタイプの人といえるでしょう。

まとまったお金で、全額もしくは一部の繰り上げ返済をすれば、残高が減って早期の完済が見込めるようになるからです。

リボ払いの早期完済には、繰り上げ返済が有効な手段なので、繰り上げ返済ができるだけのまとまった収入が見込める人は、完済の見通しを立てやすくなります。

購入額に関係なく衝動買いをしない人

金額の大きさに関係なく衝動買いをしない人は、慎重に考えて行動する人といえるので、リボ払いの利用にも慎重になれる人といえます。

「リボ払いは支払い残高がゼロになるまで手数料が発生する」

「支払い残高が増えれば手数料も増える」

この2点を理解して慎重になれれば、「今のリボ払いの支払いが終わるまで新しい買い物はしないでおこう」と、必要のない買い物は控えられるでしょう。

リボ払いをうまく活用する5つの方法

落とし穴にはまらずリボ払いをうまく活用する方法は次の5つです。

1.返済期間中に支払い額が減らないコースを選ぶ

クレジットカード会社によっては、支払い残高に応じて毎月の支払い額が増減するコースを設定している場合がありますが、できる限りそのようなリボ払いシステムを選ばないようにしましょう。

なぜなら、支払額が減るということは、返済期間が延びて、延長した期間分だけ手数料も発生するからです。

2.自動リボには気をつける

自動リボとはお店などでは翌月一括払いで利用した金額を、自動的にリボ払いにするシステムです。

「今月使いすぎても支払が一定だから安心」と思いがちですが、そもそもリボ払いを繰り返して利用すること自体が、手数料が発生する原因になります

3.支払完了を待たずに新たな買い物をしない

リボ払いの手数料は利用残高に応じて決まっています。そのため残高を全額支払完了していないときは、新たな買い物は避けたいところです。

例えば、月々の返済が2万円で残高20万円だったところに、新たに20万円の買い物をすると、支払残高は40万円になり、次のようなシミュレーションができます。

支払回数や合計手数料の違いを比べてみましょう。

〈残高20万円だったところに20万円の買い物をした元金定額の例〉
支払合計回数 合計手数料 支払合計額
残金20万円のまま 10回 11,222円 211,222円
残高40万円に増額 20回 47,448円 447,448円

このように、リボ払いで20万円の新しい買い物をすると、支払期間は10ヶ月(10回)、支払う合計手数料は3万6,226円増します。

毎月の支払い額が一定なので気づきにくいのですが、新たな買い物を繰り返すと、支払い残高が増え、支払期間は延び、手数料も増大します。

気づかないままだと支払い残高は一向に減りませんし、手数料も発生する一方です。

4.キャンペーンやポイントなどの特典の話には気をつける

キャンペーンやポイント、マイルを獲得できたときは、利用者が得をしたように見えます。しかし最終的に完済をしたときの負担額は、特典分の金額よりも膨らんでいる場合もあります。

目先の特典につられてリボ払いの利用を繰り返すと、支払い残高が増え、支払いは長期化します。

その間に発生する手数料が、利用者が得た特典以上の負担になる恐れがありますので、特典を得るためにリボ払いの利用をするのは慎重になった方がいいでしょう。

5.毎月の明細を必ず確認する

毎月届く明細を必ず確認しましょう。

リボ払いについて否定的ともとれる内容もお伝えしましたが、うまく活用できれば便利なシステムです。

ただしその大前提が毎月の明細を必ず確認することです。

明細を見て、支払い残高や、支払完了までの期間などが正確に把握できていれば、計画的な買い物をしやすくなりますし、衝動買にはつながりにくくなります。

一度リボ払いを始めたら、衝動買い含めリボ払いでの買い物を繰り返さないことが大切です。

リボ払い以外にもある便利な支払い方法

「リボ払いはうまく活用できそうにない」と思う人は、他の支払方法を検討してみましょう。

分割払い

クレジットカードにもよりますが、2~24回の支払い回数で商品を購入できます。

例えば3万円の商品を3~6回の分割で支払えば、リボ払いの設定金額例5,000~1万円くらいになるでしょう。

分割払いでも分割手数料が発生しますが、利率は支払い回数によって異なり、支払回数が少ないほど利率も低くなります

《合計3万円の買い物の実例》
・分割払いだと、6回払い(1回5,000円支払い)で利率は13.75%(総手数料1,147円
・リボ払いだと月5,000円支払い(元利定額)で利率15%(総手数料1,383円

分割払いだと、カードによっては特典として2回払まで手数料ゼロという場合もあります。

指定月一括払い(スキップ払い)

指定月一括払いとは、例えば3ヶ月後など支払える時期を指定して、利用した金額と手数料を合わせて支払うものです。

買い物後の数ヶ月後にまとまった収入が見込めるときは、活用するといいでしょう。

ただし、手続きが複雑な場合もあるので、あらかじめ詳細をカード会社に確認しておく必要があります。

また、夏や冬などのボーナスが見込める場合は、ボーナス一括払いの利用が望ましいでしょう。

カードローン

銀行や消費者金融だけではなくクレジットカード会社もカードローンサービスを展開しており、審査を通過すればカードが発行されます。

リボ払いの手数料よりもカードローンの金利の方が低ければ、その分最終的な負担も抑えられるので、カードローンへの借り換えも選択肢としてないわけではなりません。

一方で、使い方を間違えれば、かえって支払額が増えてしまう場合もあるので注意が必要です。

まとめ

リボ払いには、

  • 家計簿上の管理がしやすい
  • 毎月の支出計画が立てやすい
  • 高額な買い物にも利用できる

といったメリットがあります。

ただし、リボ払いを繰り返すと支払い残高は一向に減らず、利用金額と手数料をずっと支払い続けることになりかねません。

リボ払いをうまく活用するために、

  • 毎月支払い残高と手数料を確認する
  • 大きな収入があれば繰り上げ返済する
  • 一度使ったら支払い終えるまで使わない
  • 特典につられない

といった注意点をおさえて、必要なときに上手にメリットを活かせる使い方をしてください。

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