クレジットカードのリボ払いの問題点は?見落としがちな注意点

2019.11.27 更新

クレジットカードのリボ払いについて
「聞いたことはあるけど詳しくは知らない」
「リボ払いは怖い」

という人もいるのではないでしょうか。

出費が多いときでも手軽に支払えるなど、便利に使えるリボ払いですが、その反面で気をつけなければならない落とし穴もあります。

そこでこの記事では、クレジットカードのリボ払いについて押えるために
・リボ払いの特徴
・リボ払いの使い方
・リボ払いの危険性
などについて詳しく解説していきます。

今の借金滞納生活から抜け出す方法を知る

クレジットカードのリボ払いとは?

クレジットカードのリボ払いには、次のような特徴やメリットがあります。

リボ払いとは?分割払いの違い

クレジットカードのリボ払いとは、月々の支払額を一定に決めて支払う返済方式です。
支払う金額を何回かに分ける点、支払の際に手数料が発生する点は、分割払いと同じです。

リボ払いの分割払いとの違いは、分割払いが指定するのは支払回数(期間)であるのに対し、リボ払いで指定するのは月々の支払額であるという点です。

会話にすると以下のようなイメージです。

■分割払いの場合
店員「お支払いはどうしますか?」
あなた「(10回の)分割払いで!」
■リボ払いの場合
店員「お支払いはどうしますか?」
あなた「(月1万円の)リボ払いで!」

また、分割払いは、複数の買い物をすると
月々の総支払額
=最初の商品の分割支払額+2回目の商品の分割支払額+3回目の商品の分割支払額
と、個々の買い物を分割した金額の合計金額を毎月支払います。

一方でリボ払いは、
月々の総支払額=契約で設定した月々の支払額
と、複数の買い物をしても、基本的には当初設定していた一定額を毎月支払います。

リボ払いの便利なところ

リボ払いには次のようなメリットがあります。

  • 月々の返済額が決まっているので家計の管理がしやすい
  • 経済的に無理のない支払い額を決められる
  • いつでも繰り上げ返済して返済期間や手数料を減らせる

買い物を繰り返しても経済的に無理のない返済額に抑えられるので、手軽に利用しやすいところがメリットです。

リボ払い返済方法の種類|元利定額・元金定率・残高スライド

リボ払いの返済方法には主に次の3種類があります。

「元利」定額
月々の返済額=元金と手数料の合計額が毎月一定額

支払設定額5,000円のとき、
月々の返済額=元金と手数料の合計が5,000円になる
という考え方です。

「元金」定額
月々の返済額=毎月一定額の元金に手数料を加算

支払設定額5,000円のとき
月々の返済額=元金5,000円+手数料
となります。

残高スライド
リボ残高額に応じて毎月の返済額が変わる

例えば、

リボ払い残高 毎月の返済額
〜10万円 3,000円
5万円〜20万円 6,000円
20万円〜50万円 2万円
50万円〜100万円 3万円
のように残高が増えれば、毎月の返済額が増える仕組みです。

このように、リボ払いの返済方法は、どの種類を設定しているかによって、毎月の返済額が異なります。あまり意識しない点かもしれませんが、一度ご自身の契約内容を確認してみてはいかがでしょうか?

クレジットカードでリボ払いをする方法とできないときの対処法

リボ払いの利用方法は、簡単です。

多くの場合は、クレジットカードに最初から付帯されていますが、必ずリボ払いが使えるとも限らないので、リボ払いができないときの対処方法も合わせて覚えておくといいでしょう。

リボ払いの具体的な使い方

リボ払いを利用したいときは、クレジットカードを利用する店頭で「リボ払いで支払います」と伝えます

店頭やネット販売など、クレジットカードが使えるところであればほとんどの加盟店でリボ払いを選択できます。

クレジットカードの中にはリボ払いを利用することで、ポイント還元率が高くなるカードや、手数料率が低いものもあります。

返済方法と手数料の計算の仕方

リボ払いの返済は指定した口座から毎月引き落とされ、月々の支払いには、月の締切日の利用残高に応じて手数料が発生します。

手数料の年率の相場は15.0%で、月々の手数料は次のような計算に基づき請求されます。

1ヶ月(30日間)の手数料=支払残高(円)× 年率(15.0%)÷ 365日×30日

クレジットカードでリボ払いを利用すれば残高が増えるので、手数料は上がります。

リボ払いが使えないときの対処法

お店がリボ払いの対象外だった、利用限度額を超えていた、などの理由でリボ払いが使えない場合があります。

自分では判断できないこともあるので、まずはカード会社に確認しましょう。

カード会社に連絡しても解決しない、または解決まで時間がかかりそうな場合は、リボ払い以外の支払いができないかを検討してみましょう。

ボーナス払い指定月払いキャッシングカードローンで支払いをする方法があります。

今必要としている金額や自分の収入見込みなどを踏まえて、リボ払いに固執せずさまざまな選択肢を考えると、よりご自身が納得した支払方法を選べるでしょう。

クレジットカードのリボ払いは危険なの?落とし穴とは?

リボ払いには、毎月の返済を生活に無理のない範囲に設定できる便利な面がある一方で、次のような注意点もあります。

クレジットカードでリボ払いを利用する人はここでしっかりと確認しておきましょう。

手数料が消費者金融並みに高い

相場15.0%というリボ払いの手数料は、消費者金融の金利と同じくらい高いと言われています。
主な借り入れ方法とその標準金利は下記の表の通りです。

金利(年率)
*あくまで標準の値です
備考
カードローン 4.0~14.5% 借入金額が大きいほど金利は低くなる
キャッシング 15.0~18.0% 翌月一括払いが原則なので、実質的な負担額は大きくない
消費者金融 10.0~20.0% 上限は20.0%までと法律で決められている

ご覧のように、リボ払いの年率15.0%は消費者金融並みに高いです。
無計画に利用すると手数料の返済に苦しむことになりかねませんので気を付けましょう。

支払残高が把握しづらい

手数料を確認しないまま毎月一定額を返済していると、順調に支払残高を返済しているものと勘違いしがちになり、支払残高を把握しづらくなります
支払状況を把握していないと、気づいたときには手数料が予想以上に膨らんでいたという事態にもなりかねません。

明細書は毎月しっかりチェックして、残高がどの程度あるのか、最終的な合計手数料はどの程度になるのかは把握しておきましょう。

小さい返済額の設定で返済が長期化する

リボ払いは生活に無理のない返済額を決められるので、
「毎月返済していけるから大丈夫」
と気軽に繰り返して利用してしまいがちです。

利用を繰り返せば残高は減りませんので、毎月の返済額が小さいと返済期間は長期化して手数料は膨らみます

例えば、30万円の買い物をして、月々の返済額をリボ払いで5,000円、2万円にすると、手数料や返済期間は次のように変わってきます。

月々の返済額 返済期間 手数料
5,000円 112ヶ月 25万7,983円
2万円 17ヶ月 3万4,320円

月々の返済が5,000円だと、完済までに9年以上かかる上に、合計25万円以上の手数料を支払うことになります。

月々の返済が2万円であれば、1年5ヶ月で完済できるほか、手数料は3万円台に抑えられます。

手数料や残高が見えにくい仕組みの中で、気づくと完済のめどが立たなくなってしまうのが「リボ地獄」です。

リボ払いを利用する際には、ここであげた注意点も念頭に置きながら検討するようにしましょう。

クレジットカードを使ってリボ地獄に陥らないために

「リボ地獄」は無意識のうちにはまってしまい、気づくとなかなか脱けられなくなる危険があります。
そうならないために、次のような対策や対処法を押えておくといいでしょう。

明細書をこまめにチェックする

毎月の明細書は必ずチェックするようにしましょう。
なぜなら、明細書を確認しておくことで、支払残高と手数料を把握でき、完済までの現実的な見通しを立てやすくなるからです。

クレジットカードの利用状況を把握して、収入に見合った買い物をしているか、月々の返済額は低すぎないかなどを見直し、計画的な生活を送るようにしましょう。

利用限度額を下げる

あえてクレジットカードの利用限度額を下げましょう。
クレジットカードには、利用者の支払能力を超えて買い物をするのを避けるために利用可能限度額が設定されています。
無計画な買い物に不安がある人には、利用限度額を下げて制限をかける方法がおすすめです。

手続き方法は、カード会社に連絡をしてクレジットカードの利用限度額を引き下げるように頼むだけです。

リボ払い特典に釣られない

リボ払いの特典にはむやみに乗らないように気をつけましょう。

リボ払いの選択を条件に特典をすすめられることがありますが、リボ払いで支払続けると、特典に相当する金額以上の手数料がかかることも珍しくないからです。

最終的な負担額を考えると、特典が本当にお得とは限りません。

自動リボに登録しない

クレジットカードの支払が自動的にリボ払いになる「自動リボ」への登録は、控えた方が無難です。

自動リボは、一括払いにしたいときでも自動的にリボ払いになってしまうので、不要な手数料を支払うことになってしまうからです。

クレジットカードの申込時にチェックがついていて無意識のうちに自動リボに登録されていたというケースもありますので、契約書や支払明細書は定期的に確認するようにしましょう。

リボ払いは基本的に、緊急のときだけの利用にとど止めて、完済するまでは新しい買い物には利用しないことをおすすめします

もしクレジットカードの返済に困ったら

ここまで読んで、リボ払いは、ポイントをおさえて計画的に使えば、危険を避けて利用できるということがわかっていただけだと思います。

ただ、中には
「そうは言っても返済に困っている状況は変わらない」
という人もいるかもしれません。

そのような場合は、任意整理という方法を検討してみるのもいいでしょう。

任意整理とは、リボ払いに限らず、クレジットの支払や借金の返済などで困っている人を救済するための債務整理の1つです。

カード会社などの金融業者と交渉し、手数料や金利の支払いを免除してもらうことができます。

リボ払いの返済が苦しくなる大きな理由は「手数料」の支払いに追われ、リボ残高が減らないこと」です。

任意整理ではこの手数料を原則カットするため、手続き以降はリボ残高が減るため、完済が可能になります。
ただし一方で信用情報に傷がつき、クレジットカードの発行やローンの利用ができなくなる点には注意しましょう。

交渉には知識や経験が求められますので、弁護士等の専門家に相談することをおすすめします。
本当に自分が債務整理を選択すべき状況にあるのかも含めて、弁護士などの専門家に相談してみましょう。

リボ払いの返済に困った時の救済策のひとつ「任意整理」については、以下の記事で詳しく解説しています。
任意整理とは?デメリットとその後の生活への影響を少なくするために

まとめ

クレジットカードのリボ払いは、毎月決まった金額を返済する支払方法です。

分割払いと違い毎月の返済額を低く設定できるので、月々の負担額が軽減できます。
ただし、支払残高に応じて消費者金融並みの高い手数料がかかります。
月々の返済額が小さいと返済期間が長期化しやすいので注意が必要です。

クレジットカードのリボ払いは、手軽に使える点では便利な支払方法ですが、一方で、利用方法を間違えると、いつまでも完済できない「リボ地獄」に陥る危険性もはらんでいます。

もし返済に追われて困ったときには、債務整理(任意整理)も視野に入れて、弁護士などの専門家への相談も検討してみましょう。

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