リボ払いで多重債務に…おまとめローンに乗り換えるのは有効?

2019.12.03 更新

リボ払いは「借金をしている」という実感を持ちにくい決済方法です。 そのため複数のカードのリボ払いに手を出し、自転車操業状態に陥るケースは意外に少なくありません(いわゆる多重債務状態)。

多重債務状態を解消する選択肢として、「おまとめローン」があります。 しかし、おまとめローンを活用すれば本当に多重債務状態から抜け出せるのでしょうか?

こちらの記事では、「リボ払いからおまとめローンへの乗り換えは借金返済の有効な手段となるのか」について解説します。 おまとめローンを活用する際の注意点やリスクなどもまとめていますので、検討する段階で正しく理解しておきましょう。

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リボ払いからおまとめローンへの乗り換えは可能

リボ払いを無計画に使い続けると、すぐに借金が膨らんでしまいます。

複数のカードでリボ払いを使っている方のなかには、 「1社ごとの金額はそれほど多くないが、合計すると数十万円を軽く超える」 という方もいるでしょう。

このように複数のカードで借金を作ってしまった場合、おまとめローンが有効な選択肢になり得ます。しかし、リボ払いからおまとめローンへ乗り換えることは可能なのでしょうか?

結論から言うと、リボ払いからおまとめローンへの乗り換えは可能です。

ただし、どのような借金でもおまとめローンへ乗り換えられるわけではありません。乗り換えられる借金と乗り換えられない借金が存在するという点は、覚えておきましょう。

以下では、おまとめローンの仕組みやメリット・デメリット、利用シーンごとの注意点についてご説明します。

おまとめローンとは?

「おまとめローン」とは、複数の金融機関からお金を借りている場合に借り入れ先をひとつにまとめられる金融商品(サービス)です。

おまとめローンを使って上手に借金をまとめれば返済の手間は減りますが、まとめ方を誤ると借金総額が増えてしまうリスクもあります。

おまとめローンを利用する主なメリットやデメリットは以下のとおりです。あらためて確認しておきましょう。

メリット
  • 今よりも金利の低いカードローン契約へすべての借金をまとめられる
  • 返済日や返済回数、返済口座をひとつにできるので管理しやすくなる
  • 多重債務状態が解消され、精神的な負担が軽減することがある
デメリット
  • 借金のまとめ方によっては、返済期間が長期化してしまう
  • おまとめローンを利用したくても、審査に通らないことがある
  • 追加で借り入れできない
  • 「借金が減った」という感覚から、再度借金を重ねてしまうリスクがある

「キャッシング利用」のリボ払いはおまとめローンが可能!

クレジットカードのリボ払いには、2つの種類があります。

  • インターネットショッピングや実店舗などの買い物で利用する「ショッピング枠」
  • 現金を借りる「キャッシング枠」

もし不足している現金をキャッシングで補っているなら、消費者金融(プロミス、アコム、アイフルなど)や銀行(東京スター銀行など)でおまとめローンの手続きができます。

以下は、おまとめローンの借入金利の実例です。一般的なおまとめローンとリボ払いの借入利率を比べると、若干ですがおまとめローンのほうが安くなります

おまとめローンの借入利率一覧
プロミス:6.3~17.8%
アコム:7.7~18.0%(※)
アイフル:3.0~17.5%
東京スター銀行:12.5%
一般的なクレジットカードのリボ払い利率(目安)
  • ショッピング枠のリボ払い:15%
  • キャッシング枠のリボ払い:18%

※貸付金額100万円以上の場合は7.7~15.0%

賃金業法には、「年収の3分の1以上にあたる借り入れがある場合は、総量規制の枠を超える融資を受けることができない」と定められています。 そのため、人によっては「おまとめローンが利用できないのでは?」と心配される方もいるでしょう。

実は、おまとめローンは「総量規制」の対象外となっています。なぜなら、おまとめローンは複数の借金を金利が低いひとつの契約にまとめられる「顧客に一方的有利となる借り換え手続き」だからです。

年収の3分の1以上のお金を借りていても、おまとめローンなら利用できることを頭の片隅に入れておきましょう。

「ショッピング利用」のリボ払いは注意が必要!

キャッシング枠のリボ払いなら多くの金融機関でおまとめローンを利用できますが、ショッピング枠の借金に関しては難しいといえます。

ショッピング枠の借金でおまとめローンを利用できるケースは意外と少なく、一部の消費者金融でしか対応していません。

例えばアイフルでは、「ショッピングリボ債務」をおまとめローンの審査対象としています。気になる金融機関があれば、審査対象について調べてみましょう。

残高や件数によっては審査に落ちる可能性も

キャッシング利用だからといって、必ずしもおまとめローンの審査を通過できるわけではありません。

利用シーンに限らず、返済能力を超える借入残高や多くの借入件数がある場合は審査に落ちる可能性が高いといえます。なぜなら、そういうケースでは「滞納リスク」が極めて大きいからです。

また、すでに長期間にわたって滞納しており、信用情報機関に事故情報が登録されている場合も審査落ちしやすいので要注意です。

リボ払いからおまとめローンに乗り換えるときの注意点

おまとめローンを利用すれば、複数の借金をひとつにまとめることができます。

しかし、まとめ方によっては返済期間が長期化し、利息分が膨らんで「以前よりも借金が増えてしまった」という結果を招く恐れもあります。

そのため、おまとめローンを利用しても月々の返済額を減らしてはいけません。月々の返済額を減らせばその分だけ返済期間が長引きます。そして、返済期間の長期化は利息負担の増加を招きます。

また、おまとめローンを行っても以前の借金滞納額が減るわけではありません。

「少額の返済で最終的な負担額が減っているだけだから、再度たくさん買い物をしても良いだろう」などと安易に考えていると、おまとめローンの契約後にまた新しく借金を作ってしまう危険もあるでしょう。

「借金をまとめた後に再び多重債務に陥る」という方は意外にたくさんいるので注意が必要です。

借金を一本化するおまとめローンのデメリットについては、以下の記事でさらに詳しく紹介しています。
借金一本化のデメリット3つ

クレジットカードの利用方法を見直そう

おまとめローンの利用後も、クレジットカードは使い続けることができます。今後おまとめローンを利用するなら、クレジットカードの利用方法は見直しておきましょう。

もし支払い能力以上にお金を使ってしまうことを恐れているなら、一時的にクレジットカードを解約するのも有効です。クレジットカードを利用せず、すべての決済を現金で行ったほうがどれくらいお金を使っているのかを把握しやすくなります。

また、クレジットカードの支払い方法が「自動リボ設定」になっている場合は、インターネットの会員サービスやサポートセンターを通して決済方法を一括返済に変更しましょう。 意外と見落としがちなポイントなので、支払いが滞りがちな方はしっかりと確認してください。

また最近では、家計簿アプリやPayPayやLINE Payなどの電子決済サービスの登場でお金の管理がしやすくなっています。定期的に月間レポートを確認すれば、自分がどのタイミングでどれくらいのお金を使っているのかを把握できるでしょう。

支出をきちんと管理したうえで「普段の買い物は現金支払いやクレジットカードの1回払いにする」などと心がけておけば、余計なお金を使わずに済みます。

おまとめローンの審査が通らないor解決が見込めない場合は?

無計画に複数の金融機関で借入を繰り返していると、借入額が返済能力を超えて自力では返済できなくなります。例えば、多重債務者は以下のようなリスクを抱えることになります。

【多重債務者が抱える主なリスク】
  • 電話や郵便物で借金の返済を迫る督促を受ける
  • 督促を無視すれば、会社に返済を催促する電話がかかってくることがある
  • 債権者から一括返済を要求される
  • 事故情報が登録され、クレジットカードの作成・利用ができなくなる
  • 裁判所から給与や自宅などの高額財産を差し押さえられる恐れがある

多重債務者が自力で借金を返済するのは、極めて難しいでしょう。その場合は、「債務整理」と呼ばれる法的手続きが借金問題を解決する有効な選択肢となります。

債務整理とは

債務整理とは、借金を減額(免除)したり支払いに猶予を持たせたりすることによって借金問題を解決する法的手続きのことです。債務整理の手続きは、主に「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3種類に分類できます。それぞれの手続きの特徴は以下の通りです。

任意整理

任意整理とは、賃金業者との直接交渉によって将来利息のカットや返済期間の再設定し、月々の返済負担を軽減する手続きです。任意整理は他の債務整理と違い、裁判所を介さずに借金問題の解決を目指します。

債務整理のなかでは最も借金の減額率が低いですが、事故情報の記録期間が約5年と短く、最大限自力での返済を目指していくため必要以上に多くの制限を受けません。現在、最も利用者の多い手続きとなっています。

個人再生

個人再生は、借金の返済が困難である状況を裁判所に認定してもらい、減額された借金を3~5年かけて分割返済する手続きです。借金の総額が5,000万円以下である場合は、最低返済額が最大10分の1に減額される可能性があります。

個人再生は任意整理よりも借金の総額を大幅に減額できますが、継続して収入を得ていなければ利用できません。

自己破産

借金の返済ができない事実を裁判所に伝え、支払い義務をすべて免除してもらう手続きが自己破産です。支払い義務を免除されるので、多額の借金を抱えていても支払う必要がなくなります。

債務整理のなかで最も減額率が高く魅力的に見えるかもしれませんが、信用情報機関への事故情報の記録期間が5~10年と長く、車や住宅など一定の財産をすべて失うことになるなどリスクの大きな手続きでもあります。

債務整理の相談はどこ(誰)にすべき?

もし、リボ払いが原因で作った現在の借金を債務整理で解決したいと考えているのであれば、下記のような相談先があります。誰にも相談できず一人で悩んでいるなら、借金問題の専門家に相談してみるのがよいでしょう。

相談先一覧
  • 法テラス
  • 日本弁護士(司法書士)連合会
  • 日本貸金業協会
  • 日本クレジットカウンセリング協会
  • 弁護士事務所・司法書士事務所

相談先によってできることやできないこと、得意なことが異なるため、わかりやすく特徴をまとめてみました。

法テラス

法テラスとは、国によって設立された法的トラブル解決するための相談所・総合案内所です。刑事・民事を問わず、借金問題を含めたさまざまな法的トラブルの解決に必要な情報を提供してもらえます。

日本弁護士連合会日本司法書士連合会

日本弁護士(司法書士)連合会では、「初めて弁護士に相談するけど不安」「司法書士にお金について教えてほしい」などさまざまな借金問題の解決につながる情報を教えてもらえます。債務整理の費用相場の詳細についても相談可能です。

日本貸金業協会

日本貸金業協会とは、賃金業法に基づく賃金業界の自主規制機関として賃金業に関する相談を受け付けている機関です。借り入れや返済に関する相談はもちろん、貸付自粛制度の受け付けも行っています。

日本クレジットカウンセリング協会

日本クレジットカウンセリング協会では、多重債務に陥った方に対して消費者保護の立場から公正・中立なカウンセリングを実施しています。

弁護士事務所・司法書士事務所

実際に債務整理を依頼したいと考えている方は、弁護士事務所や司法書士事務所への相談をおすすめします。事務所によって得意分野が異なるので、借金問題の解決実績が豊富な事務所へ相談してみましょう。無料相談を実施しているところも多くあります。

まとめ

リボ払いによってできた複数の借金をおまとめローンでまとめても、借金問題の根本的な解決にはなりません。多重債務者本人が強く返済する意志を持ち、「二度と支払い能力以上の借金を作らない」と誓って生活を変えない限り、いずれ借金地獄に陥ってしまう危険性が高いからです。

もし自力で返済できない状況なら、弁護士や司法書士に借金問題を相談し、債務整理を通して完済を目指してみる価値は十分にあります。多重債務状態が長く続くと督促や裁判などのリスクを抱えることになるため、できるだけ早めに相談するのが賢明です。

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