自己破産後クレジットカード作成まで何年?カードが使えない間は

2018.05.19 更新

自己破産後に新たなクレジットカードは作れるの?
自己破産すると今使っているクレジットカードはどうなるの?
クレジットカードが使えない間はどうすればいいの?

自己破産をすると今使っているクレジットカードも利用できなくなり、新たなカードも自己破産後5年以上経たないと作ることができません。

しかし、自己破産をしてクレジッしかし、デビットカードや家族カードなど、クレジットカードでなくても利用できるカードがあるので、自己破産してクレジットカードが使えなくなったら今までのように生活できなくなるというようなことは決してありません。

また、5~10年はクレジットカードを作れなくなりますが、その後なら新しく作ることができるようになります。

このページでは

  • 自己破産後どのくらいの期間クレジットカードを作れないのか
  • クレジットカードが使えない間でも使えるカード

についてご紹介します。

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【この記事で分かること】

    • 自己破産して5年経った後、クレジットカードを作る際の注意点
      1. 事故情報(自己破産した情報)が消えたか確認
      2. クレジットカードは一社ずつ申し込みをする
    • クレジットカードが利用できなくても使えるカード
            1. デビットカード
            2. プリペイドカード
            3. 家族カード

以下で詳しくご説明します。

自己破産後に今のクレジットカードが使えなくなる理由

自己破産をしたら当然、今使っているクレジットカードが利用できなくなります。

これは自己破産をしたという事実が信用情報機関に事故情報として記録されてしまい、カード会社にも伝わってしまうためです。

カード会社では、クレジットカードの発行後も「途上与信」といって、信用情報のチェックを行います。

途上与信

クレジットカード会社が、発行審査後も定期的に個人のカード利用状況を確認すること。
JICCやCICなどに問い合わせて、利用者に問題がないか(滞納などしていないか)を常に確認している。

自己破産をしてブラックリストに載ると自己破産をしたという事実が途上与信で伝わるため、カード会社によってクレジットカードの利用が止められてしまいます

では、自己破産をしても新しくクレジットカードを作ることはできるのでしょうか?

自己破産後でもクレジットカードは新しく作れる?

自己破産をした後、新たにクレジットカードを作ることはできるのでしょうか?

いいえ、自己破産をした人はしばらく新たにクレジットカードを作ることはできません。

借金をしたくてもできないとなると、強制的に借金に頼る生活をやめることができますが、やはりクレジットカードを作ることはできないのは困ります…。

いつから再発行できるのでしょうか?

事故情報は手続き後5~10年ほどで消されるので、その期間が経過したら、再びクレジットカードを作ることは可能です。

銀行系を除くクレジットカードの多くはCIC・JICCに加盟しているため、5年経てば自己破産情報は消える可能性が高いです。

自己破産後にクレジットカードが作れない仕組み

自己破産するとクレジットカードを作るのが難しくなるのは、いわゆるブラックリストに載ることが原因です。

ブラックリストはよく聞かれる言葉ですが、実際にそんなリストがあるわけではなく、実際は「信用情報機関に異動情報が登録されること」を指します。

クレジットカードが作れなくなる理由は、すべてのカード会社は審査する際、この信用情報機関に問い合わせて、申込者の信用情報をチェックし可否を判断するからなのです。

何年経てば作れるようになるのか?

新しいクレジットカードは、事故情報が消えれば作れるようになりますが、自己破産後何年で作れるようになるかは金融機関や事故情報を照会する信用情報機関によって異なります

そこで、主な信用情報機関の事故情報の記録年数は以下のようになります。

主な信用情報機関の記録年数

信用情報機関 加盟会社/金融機関 事故情報の記録年数
CIC 信販会社・カード会社 5年
JICC 消費者金融・カード会社 5年
KSC(全銀協) 全国の銀行 10年

クレジットカード会社の属性

銀行系 銀行が発行するカード。三菱東京UFJカードや三井住友VISAカードなど。
信販系 信販会社が発行するカード。オリコカード、ジャックスカードなど。
流通系 デパートやコンビニ、スーパーなど実店舗を持つ会社が発行するカード。イオンカード、セブンカードなど。
消費者金融系 消費者金融機関が発行するカード。ACマスターカードなど。

自己破産後クレジットカードを作るときに気を付けること

自己破産した後5~10年はクレジットカードの審査に通らず、新しく作るのは難しいです。

しかし、事故情報が消えてからであれば発行できます。なるべく早くカードを作るためにも以下のことを注意しておきましょう。

  1. 事故情報(自己破産した事実)が消えたか確認する
  2. 一社ずつ申し込みの審査を受ける

信用情報機関に開示請求して事故情報が消えたか確認

まず最初に行うべきは、信用情報機関に情報の開示請求をして、本当に事故情報が消えたかどうか確かめることです。

通常、それぞれの信用情報機関は一定の期間(CIC・JICCなら5年、全銀協なら10年)が経てば事故情報は削除されます。

しかし、債権者が多い場合に起こる可能性があります。事故情報が残ったままだと、クレジットカードの審査にも通りません。

インターネットでも開示請求はできるので、事故情報が消えたかどうか必ず確認するようにしましょう。

クレジットカードは一社ずつ申し込む

一気に何社ものクレジットカード審査を申し込んでいるという事実が信用情報機関に登録されると、クレジットカード会社から「お金に困っている人」や「返済能力がない人」のように判断され、カードの審査で落とされる可能性が高くなってしまいます

さらに審査に落ちてからすぐに他の会社で申し込もうとしても、個人信用情報に傷がついたままの状態なので審査に通る確率も低くなてしまいます。

審査が終わるのに時間がかかっても一度に複数のカード会社への申し込みは避けるようにしましょう。

「自己破産後に不便になるものは?生活への疑問まとめ」はこちら

自己破産して5年が経過していなくてもクレジットカードのように使えるカード

自己破産すると、今持っているクレジットカードは使えず、新しく作ることも難しいんですね…。
カードがないと生活が大変そうで自己破産すべきか悩みます。

確かに、クレジットカードを失って不便になることもあります。また、「いい大人がクレジットカードも持ってないなんて」という気にもなりますよね。

しかし、クレジットカードがない間も代用できるカードがあり、カード決済もできます。

ここでは、自己破産後にクレジットカードを使えない期間に代わりに使用するカードを紹介します。

自己破産しても作れるカード

  1. デビットカード(即時決済)
  2. プリペイドカード(前払い)
  3. 家族カード

①デビットカード

デビットカードとは銀行の預金口座から代金がその場で引き落とされる仕組みの決済カードです。

利用と同時に口座から引き落とされるデビットカードであれば、破産後でもすぐに発行作成することができます

デビットカードもクレジットカードと同様に、VISAやJCBなど搭載している国際ブランドの契約店であればどこでも使用することができるため、それほど違和感がありません。カードの見た目も変わらないのも魅力です。

クレジットカードの場合、一度カード会社が代金を立替え、その上で使用者から毎月決まった日に徴収する形を取っています。そのため、カード会社は常に代金を回収できないリスクを抱えているため、申込者の信用情報を審査します。

それに対し、デビットカードは、すでにある銀行の預金口座からお金が引き落とされるので、カード会社にリスクはありません。そのため、入会時に審査が行われないのです。

デビットカードの注意点

どんな人でもデビットカードを申請すれば手にすることができるのか、というとそんなことはありません。デビットカードは銀行の預金口座から即時に引き落とされる機能を持ったカードです。

つまり、引き落とすための銀行口座を持っていないとデビットカードを持つことはできません。

なお、銀行口座の開設については、その銀行が自己破産をした際の免責対象でなければ自己破産後でも自由につくることができます(銀行によっては支店を変えれば同じ銀行でも口座開設可能な場合もあり)。

その他の注意点としては以下が挙げられます。

  • 預金残高よりも高額な買い物、分割払いやリボ払いもできない

    預金口座からすぐに引き落とされるカードですので、残高以上の買い物はできません。分割払いやリボ払いも同様です。

  • 利用できない店がある

    国際ブランド(VISA、JCBなど)を搭載していれば、クレジットカードと同じように契約店で使用可能ですが、高速道路やガソリンスタンド、携帯料金などの月額使用料に対応してない場合があります。

  • 補償やポイント還元がクレジットカードよりは劣る

    クレジットカードと違って、カード会社に金利による収入が少ないため、不正利用があった場合の補償額やポイント還元率は劣ってしまいます。

【デビットカードの抑えてくべきポイント】

  • 審査が不要なのでブラックリスト状態でも作ることができる
  • クレジットカードと同じように使えるが、「預金額より大きい買い物」や「分割払い」はできない
  • デビットカードを発行する際には銀行口座の開設が必須

現在、口座にある範囲内のお金しか使えないというのはデメリットのように思えますが、言い換えれば借金ができないということ。

クレジットカードやカードローンが原因で自己破産に至った人にとっては、お金を管理しやすいというメリットにもなっているようです。

②プリペイドカード

プリペイドカードとは、事前に現金をカードにチャージしておき、チャージされている預金内で利用する前払い式のカードです。クレジットカードと同じようにVISAやJCB、マスターカードがあります。

プリペイドカードのメリットも、無審査で作成することができる点です。

また、事前にカードに入金する前払い式のカードであるため、お金の使いすぎも防ぐことができます。さらに言えば、デビットカードのように銀行口座も必要ありません。

利用範囲に関しても、ショッピングや海外旅行、インターネットなど、さまざまなシーンで利用することが可能です。

プリペイドカードの注意点

デビットカード同様に支払い方法は「一括払いのみ」で、月々の公共料金や電話料金、保険料などの支払いもできません。

ほかにも「カード発行費用がかかる」「ポイントが貯まらない」「こまめにチャージする必要がある」といった点が注意点となります。

【プリペイドカードの抑えてくべきポイント】

  • 審査不要でカードを作成することが可能
  • 事前に入金した分しか使えないので、使いすぎや払い過ぎを防ぐことができる
  • 海外やインターネット決済でも利用可能
  • 公共料金や電話料金などの「毎月の継続的な支払い」や「分割払い」はできない

チャージした分だけ使える点では、デビットカードよりもさらに使いすぎを防止しやすいカード、というのがプリペイドカードの利点です。こまめにチャージする手間はかかりますが、お金の使い方を見直すという点ではうってつけでしょう。

③家族カード

家族カードは、クレジットカード主契約者である会員の家族に対して、主契約者の信用によって追加カードとして発行します。

たとえば夫が自己破産をしたとしても妻の家族カードであれば、妻の信用次第で利用可能です。

これもクレジットカードの一種ですので、これまでとまったく変わりなく使うことができます。

家族カードの注意点

支払いは親となる主契約者に一括して請求されるので、何を買ったのかがバレてしまうことがあります。また、カード会社によっては家族カードを発行してない場合があるので通意しましょう。

【家族カードの抑えてくべきポイント】

  • 審査は主契約者の信用によってカードを作成することが可能
  • れっきとしたクレジットカード
  • 支払い主契約者が一括で請求される

家族カードという名前はついていますが、そのままクレジットカードです。そのため、使いすぎると再び借金生活に陥る危険性があります。

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【まとめ】自己破産後のクレジットカードが使えない5~10年間は他のカードで代用できる

これまでのポイントをおさらいすると、以下の通りです。

  • 自己破産すると、今のクレジットカードは解約され使えなくなり、新しいカードは自己破産後5年以上経たないと作れない
  • 5~10年後になるべく早くカードを作るのであれば
    ①事故情報(自己破産をした事実)が消えたか確認する
    ②クレジットヒストリーを蓄積する
  • 利用できない間はデビットカード、プリペイドカード、家族カードで代用できる

自己破産の手続きが終了した後は、一定の職業に就けないなどの制限はなくなります。しかし、自己破産後すぐは住宅ローンが組めなくなったり、クレジットカードが使えなくなってしまうことを支障だと感じてしまうかもしれません。

※自己破産がその後の生活に与える影響については「自己破産すると生活にどんな影響が?メリット・デメリットなど詳しく解説 」の記事を参照

さらにクレジットカードは今や生活に欠かせないものなので、不便を感じたり、恥ずかしい気持ちになることもあるでしょう。

しかし、自己破産でカードが作れなくなることで再び債務超過に陥ることを防ぐことにもなります。

実際にクレジットカードを使いすぎて支払い不能となり、自己破産に至ったケースも数多くあります。

また、デビットカードや家族カードのようにクレジットカードの代わりになるカードが存在し、自己破産をしてクレジットカードが使えない期間でも今までのような生活を送ることができます。

クレジットカードは確かに便利ではありますが、自己破産をして作れなくなった場合は機能的にもあまり違いのない他のカードで代用するという方法を検討してみてはいかがでしょうか?

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