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リボ払いの過払い金を請求できるのはキャッシング枠だけ? 仕組みを解説

2020.03.28 更新

山中 健太郎
司法書士法人かなめ総合法務事務所 代表

山中 健太郎

この記事の監修

過払い金ってよく聞くけど、リボ払いでも過払い金は発生するのかな?

リボ払いの返済がつらいけど過払い金請求で返済を楽にできないかな…

テレビやラジオのCMで何かと耳にする「過払い金」。一度払ってしまった返済額も、過払い金請求で戻ってくるならラッキーと思いますよね。

実は、リボ払いで返済したお金も過払い金請求で戻ってくる場合があります。
例えば、クレジットカードのキャッシング枠、消費者金融での借入におけるリボ払いです。

ただし、そこには3つの条件があるので注意が必要です。

中には、早めに手続きをしないと発生していた過払い金も請求できなくなってしまう場合があります。そうなる前に、以下の記事でリボ払いの過払い金請求についてよく理解し、適切な手続きをとりましょう。

借金状況のシミュレーションをしてみる

過払い金が発生しているか、気になる

この記事のポイント

過払い金請求できるリボ払いとできないリボ払いがある!

できる

クレジットカードのキャッシング枠、消費者金融カードローン

できない

クレジットカードのショッピング枠、銀行カードローン

しかし、ショッピング枠や銀行カードローンであっても債務整理の手続きをとれば将来利息をカットすることができる場合があります

以下では、リボ払いと過払い金の関係、過払い金請求の方法を説明します。

リボ払いでも過払い金請求できる場合がある

過払い金請求できるリボ払いの3つ条件

リボ払いも、過払い金の請求が可能です。
ただ、そのためには下記の条件すべてを満たす必要があります。
以下ではそれら3つの条件について説明していきます。

条件
 ①クレジットカードのキャッシングリボ、消費者金融のキャッシングリボである
 ②利息制限法を超過する利率での取引があった
 ③完済後10年以内であること

①クレジットカードのキャッシングリボ、消費者金融のキャッシングリボである

まずは、リボ払いの形態の問題です。

クレジットカードには買い物をするときに使うショッピング枠と現金を引き出すときに使うキャッシング枠があります。このうち、キャッシング枠のリボ払いについては過払い金請求ができる可能性があります。
過払い金は「お金の貸し借り」があった場合にはじめて請求できる可能性が生じるものですが、キャッシングはショッピングとは違い「お金の貸し借り」に該当するためです。

また、クレジットカードに限らず消費者金融のキャッシングリボでも同様に過払い金請求できる場合があります。

②利息制限法を超過する利率での取引があった

次に、借入利率の問題です。

そもそも過払い金とは、利息制限法(※)を超過した利率で支払をしていた場合に、その払いすぎた利息のことを指します。
その支払いすぎの利息を取り戻す手続きのことです。
(※利息制限法:お金を借りる立場の人の保護を目的として利息の上限を定めた法律)
過払い金が発生するのは、過去に利息制限法を超過した利率でリボ払いをしていた場合です。

利息制限法を超過した利率で貸付が行われていたのは、だいたい2008年以前の消費者金融やクレジットカードのキャッシング取引です。

そこで、その時期にこれらの借入先を利用していた場合には、過払い金が発生している可能性があります

これに対して、2008年以降の借入であったり、クレジットカードのショッピングや銀行カードローンなどの場合には、過払い金は発生しません。

③完済後10年以内であること

さらに、借金を完済している場合には、完済後10年以内に過払い金請求をする必要があります
過払い金請求権には10年の時効があり、借金完済後10年で時効消滅してしまうためです。

以上のような条件をすべて満たす場合には、リボ払いの借金であっても過払い金請求ができる可能性が高いです。

過払い金が発生しないリボ払いとその理由

一方で、リボ払いでも過払い金が発生しないものがあります。
それは、クレジットカードのショッピングリボ銀行カードローンリボです。

そもそも、過払い金とは利息制限法で規定されている範囲を超えた金利で取引された時に発生するものです。

クレジットカードのショッピング枠はお金の立て替えに過ぎないため、この利息制限法は適用されません。
 また、銀行のカードローンは以前から利息制限法で規定されている範囲内の金利で貸し付けがなされていました。そのため、過払いは発生しないといえます。

過払い金が発生していなかった場合

過払い金が発生しているか否かについては、素人目では判断しにくいため、弁護士や司法書士といった専門家に相談してみることも方法の一つです。

一方で、「まだ返済途中で、しかも過払い金返還請求をすることができない場合」(過払い金が発生していなかった場合)はどうすれば良いのでしょうか?

この場合は、任意整理という方法もあります

任意整理により借金のこれから先発生する利息(将来利息)カットすることで、その将来利息も含めた返済総額を減らすことができます。今後の借入は制限されますが、それによって新たに借金が膨らむこともありません。

任意整理の仕組みやメリット・デメリットについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
任意整理について

どんな方法で借金を減らせばいいのか迷ったときには、専門家に相談することも検討してください。

クレジットカードの過払い金請求方法について詳しく知りたい

過払い金請求のメリットとデメリット

メリット ・お金が返ってくる
・他の債務整理手続きと違い、信用情報に傷がつかない
※ただし、すでに完済している場合に限ります。
・過払い金請求をした会社以外なら引き続きカードを使える
・請求後も新しくカードを作ったり、住宅ローンを組むこともできる
デメリット ・自分で手続きすると時間と手間がかかる
・過払い金請求をした会社のカードを使えなくなる

この表からもわかるように、過払い金請求をする上ではデメリットよりもメリットの方が大きいです。
すでに完済さえしていれば、個人信用情報に悪影響が出ることもありませんし、その後の借入審査等の弊害になることもありません。

強いていえばデメリットは、過払い金請求する相手となった貸金業者とは契約が解消されてしまい、クレジットカードなどを利用することができなくなる点です。
とはいえ、カード利用ができなくなるといっても、過払い金請求の対象ではないクレジットカード会社のカードは利用できますし、これといって不便になることはありません。
ただし、これも完済している場合に限ります。ご注意ください。
それよりも、支払い過ぎた利息を返金してもらえるメリットのほうが大きなものとなっています。

もちろん、過払い金請求は、払いすぎた利息を返還する(法的には不当利得返還請求といいます)正当な権利行使です。

リボ払いの過払い金請求は専門家に相談すべき理由

リボ払いの借金に苦しんでいる場合、相手業者に対して過払い金請求をしたり任意整理などの債務整理手続きをしたりすることができますが、これらの手続きは自分でするのと専門家に依頼するのと、どちらが良いのでしょうか?

弁護士や司法書士などの専門家に過払い金請求や任意整理を依頼すると、弁護士・司法書士が必要な手続きを代行してくれます

個人で過払い金請求する場合、普段から過払い金請求を対応している、いわば過払い金交渉におけるプロが相手となります。

個人で過払い請求をするのであれば、書籍でしっかりと知識を蓄え、自身が不利な状況になっていないのかをしっかりと見極めていく必要があるのです。

具体的には
①取引履歴を確認して過払いを確認
②過払い金を実際に計算
③業者に請求
というステップを踏む必要があります。

しかし、これを実行しようと思えば、相応の勉強時間を確保しなければなりませんし、最終的に過払い金請求が裁判にまで発展したとなれば、裁判についての知識も蓄えていかなければなりません。

こうした点からも、過払い金請求を個人で行うのは簡単ではないため、通常は弁護士や司法書士に依頼します。

専門家への依頼費用は?

専門家へ依頼しようとすると、依頼費用がかかります。
過払い金請求にかかる弁護士・司法書士費用の相場は以下の通りです。

内訳 費用
相談料 0円~5,000円
着手金 合わせて2~5万円が一般的
基本報酬
解決報酬
成功報酬 和解の場合は20%、裁判の場合は25%が上限
16%~18%としている事務所もある
減額報酬 減額分の10%以下
実費 交通通信費や収入印紙代、コピー代など実際にかかった費用

上記はあくまで目安にすぎません。実際には、弁護士事務所や司法書士事務所によって費用は異なります。契約を結ぶ前に、よく確認するようにしましょう。
 また、上記の金額と大幅に異なる費用を請求する事務所や、不明瞭な費用の提示しかしない事務所は避け、信頼できる事務所を見つけるようにしましょう。

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