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【多重債務とは】借金を減らせる可能性がある債務整理の4つの方法

2019.10.31 更新

多重債務ってどんな状態?
多重債務になったらどうやって解決すればいい?

複数の金融業者からお金を借りている人を「多重債務者」といいます。

多重債務状態でありながらその自覚がない方も少なくないようですが、複数の貸金業者から借り入れをしている人は、全国に352万人以上に上ります(日本信用情報機構、2017年)。

しかし、多重債務状態を放っておけば雪だるま式に借金が増え、いつの間にか返済不能なレベルに至ってしまう恐れもあります。

この記事では、多重債務の概要や多重債務に陥る原因、多重債務を回避する方法について詳しく解説します。多重債務者を法的に救済する債務整理についてもご説明しますので、最後までお読みください。

今の借金滞納生活から抜け出す方法を知る

この記事のポイント

  • 2社以上からお金の借り入れを行っていると「多重債務」です。
  • 「借りて返す」を繰り返していると元本が減らず危険な状態です。
  • 根本的に借金を清算するなら、おまとめローンよりも債務整理がおすすめです。

あなたは大丈夫?多重債務とは

多重債務とは、キャッシングやカードローン、消費者金融などで「2社以上から借金している状態」を指します。
それが5社を超える場合は、重度の多重債務状態といえます。

では複数の貸金業者から借り入れを行うのはなぜ危険なのでしょうか?
まずは、多重債務に陥ることで生じるリスクについて見ていきましょう。

元金が減らないので借金が増える

多重債務状態に陥ると、毎月の利息が膨大になる危険性があります。

たとえば3社から50万円(A社)、30万円(B社)、20万円(C社)借り入れがある状態で、金利が18%あれば、1ヶ月の返済にかかる利息は、

  • ・A社:約7,397円
  • ・B社:約4,438円
  • ・C社:約2,958円
  • 合計14,793円になります。

月々合計3万円支払ったとしても、約半分が利息の返済に充てられる計算になります。
その結果、「元金が一向に減らない状態」となり、ますます利息が増えて莫大な借金となる恐れがあります。

2月に何度も返済日が来てストレスになる

金融機関により返済日は違うので、月に何度も返済日が来てストレスになります。
毎月借金返済のことばかり考えている」という状態にもなりかねません。

借金額を把握できなくなる

多重債務状態だと、借金額の正確な把握が難しくなります。
それが原因で延滞が生じ、借金が大きく増える恐れがあります。

電話・書面での督促がストレスになる

複数社から借金しているということは、督促も複数社からそれぞれ来るという何度も多重債務状態で返済が滞った場合、督促も多くなるので大きなストレスになります。

ストレスが原因で、仕事のパフォーマンスに悪影響が出る場合がありますし、返済の不安を抱えたり、月に何度も返済をしていることで、家族など身近な人に知られる危険性は必然的に高くなります。

生活が苦しくなる

多重債務状態だと収入に占める返済額の割合が大きくなるため、相対的に「自由に使えるお金」が減って生活が苦しくなります。
なかなか息抜きができない日々が続くのは、精神衛生上よいとはいえないでしょう。

最終的に財産を差し押さえられてしまう可能性も

借金を延滞したまま放置すると、債権者に裁判を起こされて給与などの財産を差し押さえられてしまう恐れもあります。そうなる前に多重債務状態であることを自覚し、一刻も早くその状態から脱することが必要です。

多重債務に陥るメカニズム

続いては、多重債務に陥るメカニズムについて解説していきます。

多重債務となる原因の多くは「生活費の補填」

多重債務者にはギャンブルや浪費に無縁な方も数多くいます。

2018年6月に国が発表した「多重債務者対策を巡る現状及び施策の動向」があります。それによれば、消費者金融などで借金をした人の半数近い45%が、借金の理由に「生活費不足の補填」を挙げています。

つまり、なんらかの理由で家計が苦しくなり、足りない生活費を補うために借金を重ねた結果、多重債務状態になる人が非常に多いのです。

「消費者被害」も危険!多重債務の入口に

多重債務に陥る背景にほかに、以下で挙げる「消費者被害」もまた多重債務の入口となり得ます。このような被害に遭ってお金を失い、生活費の不足から多重債務に陥るケースもあるので注意しましょう。

【架空請求詐欺の被害】
身に覚えがない請求に応じ、多額のお金をだまし取られるなどの被害があります。

【詐欺ショッピングサイトの被害】
偽ショッピングサイトで買い物をした結果、お金を払っても商品が来ないなどのトラブルに巻き込まれることがあります。

【フィッシング被害】
実在する会社をかたる電子メールから偽のサイトに誘導する手口です。うっかり入力した個人情報を使って、クレジットカードなどを不正利用されるケースが報告されています。

【クレジットカードのショッピング枠現金化による被害】
お金がない人に法外な金額で買い物をさせ、購入価格の何割かを差し引いた上でキャッシュバックする手口です。後で高額な代金を全額払うことになるだけでなく、キャッシュバック時に差し引かれた分は損してしまいます。

貸金業者が仕掛ける罠にハマるともっと危険!

多重債務で借金の返済が困難になると、通常の貸金業者からは新たな借金を断られます。

そんなときに忍び寄るのが、違法な貸金業者であるいわゆる「ヤミ金」です。ヤミ金は多重債務で困っている人に甘い言葉をかけ、法外な金利でお金を貸し出す危険な存在。借りてしまうと急激に利息が増え、返済額が莫大になります。

ヤミ金は督促も悪質です。決して督促の手を緩めません。くれぐれも手を出さないように注意しましょう。

安易に借金を重ねると多重債務に陥り返済不能に

多重債務に陥りやすい傾向のひとつに、「複数のクレジットカードを所有している」という特徴があります。

クレジットカードのリボ払いやキャッシングサービスは比較的利用しやすいこともあり、「借金をしている」という感覚がないまま利用している方も多いようです。

リボ払いやキャッシングは利息(手数料)がかかることからも、消費者金融から借金するのとなんら変わりありません。その結果、安易に借金を重ねてしまい、多重債務で返済に困るケースも非常に多いのです。

このように、生活費の補填などを目的に少額の借金を重ねた結果、莫大な借金を抱えて返済不能となるのが多重債務の怖いところです。

今知っておきたい、多重債務を解決する方法

次は、多重債務を解決する方法について説明していきましょう。多重債務を解決する方法は、大きく分けて2つあります。「おまとめローン」と「債務整理」です。

おまとめローン

おまとめローンとは、借り入れ先をひとつにまとめる形で借り換えを行う方法です。通常は、銀行のおまとめローンを利用します。

メリット

・低金利
消費者金融やキャッシングより金利が低いです。

・限度額が高い
銀行ローンは総量規制(借入限度額年収の3分の1)の対象外です。

・返済プランが立てやすい
借り入れ先を1本に絞るので、返済額や返済日の管理がしやすくなります。

デメリット

・返済額が増える可能性がある
まとめた額が大きいほど返済期間も長くなり、返済額が増える可能性があります。

・審査に通るとは限らない
まとめる額が大きければ、当然審査は厳しくなります。

・限度額が高いのが仇となる
限度額が高いので、借り増しする危険があります。

・再び多重債務に陥る
元の借り入れ先でお金を借り、再び多重債務状態に陥る恐れもあります。

これらのメリット・デメリットを考えると、おまとめローンにはメリットがある反面、落とし穴も多いため根本的な解決に至らない可能性が大いにあります。

おまとめローンで借金を一本化するデメリットについては、
借金一本化のデメリット3つ」で詳しく解説しています。

債務整理

債務整理とは、借金を減額・免除し、支払いに猶予を持たせることで、法的に多重債務者を救済する手続きを指します。ケースによっては、払い過ぎた利息を取り戻す「過払い金請求」も可能です。

債務整理には「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3種類あり、それぞれに簡単にご説明します。

任意整理

任意整理では、債権者との話し合いの中で借金の金額を見直し、将来利息や未払い利息をカットして借金残高を減らします。

それにより無理のない返済が可能となるのが大きなメリットですが、一方で借金の減額幅が少ない、最低5年間はクレジットカードやローンが利用できない(ブラックリスト入り)といったデメリットもあります。

裁判所が関与しない手続きのため周囲に借金の事実を知られずに済むこと、財産の差し押さえなどを受けずに済むことなどから、債務整理の中では最もリスクが小さく、一般的な方法です。

個人再生

3~5年で完済できるように、裁判所を通じて借金を5分の1程度まで減額する手続きです。返済幅が大きいので、「任意整理をしても返済が苦しい」という方にとってメリットのある方法と言えます。

自己破産と違って家や車を残せること、ギャンブルや浪費による借金も整理可能なこと、特定の資格職業が制限されないことが利点ですが、安定収入が適用の条件。連帯保証人が債務を負う場合がある点にも注意が必要です。任意整理と同じく、“ブラックリスト入り”も覚悟しなければなりません。

自己破産

裁判所に支払い不能を申し立てる手続きです。安定した収入がなくても手続きはでき、裁判所が許可すれば借金をゼロにできます。

一方、自己破産には一定以上の財産を手離して“ブラックリスト入り” の状態となる(ただし自己破産後の収入は自由に使える)ことや、弁護士などの特定の資格職業に就くことが制限される、連帯保証人に迷惑をかけるなどのデメリットも多くあります。

以上の債務整理は、合法的に借金を減額・免除できる手続きです。多重債務を根本的に解決する手段として検討しましょう。

多重債務の回避に弁護士相談が有効な理由

多重債務の債務整理については、弁護士に相談することをおすすめします。以下でその理由をご説明します。

債務整理は自分でやると負担が大きい

債務整理は自分でもできますが、素人には難しい手続きが数多くあります。貸金業者との交渉では、こちらが不利な条件を呑まざるを得ない場合も多いでしょう。

その点、弁護士は豊富な法律知識をもとに的確なアドバイスができる上、交渉力や過去に交渉をまとめあげてきた経験もあります。

交渉次第では、借金の減額幅を大きくするすることも可能です。そのような弁護士に債務整理を依頼すれば、すべて任せることができます。心理的な負担も大きく軽減されるでしょう。

現実的な返済計画を立てられる

債務整理後の返済計画を自身で立てることもできなくはありませんが、収支や借金額をふまえて現実的な返済計画を立てるなら弁護士の力を借りるのが賢明です。

弁護士に相談すれば、複雑な利息計算もすべて任せられます

事務所によっては無料相談に応じてくれる場合も

弁護士事務所には、個別で無料相談に応じているところもあります。そのような事務所では、債務整理した場合の費用についても無料で相談できます。

弁護士費用の内訳を丁寧に説明してくれたり、分割での支払いに対応してくれたりする事務所なら、安心して相談できるでしょう。費用に不安がある方も、思い切って一度相談してみてはいかがでしょうか。

無料で債務整理について相談できる機関もある

いきなり弁護士事務所に行くことに抵抗がある方は、無料で弁護士に相談できる機関に問い合わせてみましょう。

【自治体の無料法律相談】
日本司法支援センター(法テラス)
日本弁護士連合会
※いずれも要予約

なお、弁護士による対応ではありませんが、以下の機関でも債務整理の相談ができます。

ただし、これらの機関では時間などの制約もあるため、しっかり相談したい場合はやはり弁護士事務所がベストでしょう。

まとめ

「まずは相談」が、脱・多重債務の第一歩

多重債務とは、2社以上から借金している状態のことです。このまま放置すれば、莫大な借金によって困窮する恐れもあります。その状態からいち早く脱するためにも、まずは弁護士に相談してみましょう。その上で、債務整理の検討をおすすめします。

債務整理は法的に多重債務者を救済する措置ですが、多重債務の状況により選ぶべき方法は変わってきます。弁護士事務所ではその点についても相談し、ベストな方法を考えてもらいましょう。「まずは相談」が、多重債務から解放される第一歩になります。

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