債務整理のデメリット|クレジットカードや車への影響が気になる人へ

2018.10.24 更新

もう生活ができない…債務整理をしたらクレジットカードはどうなるのだろう。
家族にばれたくないしデメリットが心配…

このページでは、クレジットカードや車への影響などの債務整理のデメリットを具体的に解説します。
また、債務整理の手続きで借金を大きく減らすことができる人の基準についても説明します。

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この記事のポイント

債務整理で誤解されがちなデメリットは以下の4つです。

  1. クレジットカードを作ったり住宅ローンを組んだりできなくなる
  2. 家族や保証人に迷惑がかかる
  3. 車を失うことになる
  4. 会社や周囲の人にバレる

これらについて以下の記事で説明していきますが、いくつかのデメリットはあるものの「生活がきつい」と感じているなら法律の専門家に相談するべきです。

相談は無料なので、気軽に問い合わせてみましょう。

デメリット1:クレジットカードは新しく作れないのか?住宅ローンは組めないのか?

債務整理をすると、カード・ローン・キャッシングに関するデメリットは発生するのでしょうか?

クレジットカード・ローン・キャッシングを利用できない

債務整理の4つの方法である任意整理・個人再生・自己破産・特定調停、どの手続きをしてもクレジットカードを作る・住宅ローンを組むことはできなくなります

その理由は、債務整理をすると信用情報機関に事故情報が登録され、ブラックリスト入りするからです。

事故情報
「債務整理で特別に借金を減額してもらった」という情報
信用情報機関
個人の信用情報を金融機関から収集・管理している期間。
CIC、JICC、KSC(全銀協)など。
ブラックリスト
信用情報機関に事故情報が記録されること。
債務整理をした人は、「借金を全額返してくれない人」とみなされ信用を一定期間失うことになる。

クレジットカード、各種ローン、キャッシングなどは全て、金融機関から「お金を貸してもいい」という信用を得ることで利用できます。
逆に言えば、一度信用を失ってしまうと審査に通らなくなり、利用できなくなってしまうのです。

クレジットカード・ローン・キャッシングを利用できない期間

では、債務整理をすると今後一切カードやローンの利用を制限されてしまうのでしょうか?

結論としては、利用できない期間は5年以上ですが永久に続くわけではありません
事故情報は一定の期間が経つと信用情報機関の登録から消えるため、その後再び利用できるようになるのです。

信用情報機関 加盟会社/金融機関 記録年数
CIC 信販会社・カード会社 5年
JICC 消費者金融・カード会社 5年
KSC(全銀協) 全国の銀行 10年

デメリット2:家族や保証人に迷惑がかかるのか?

債務整理で考えられるデメリットの2つ目として、家族や借金の保証人に及ぶ影響があります。

任意整理・特定調停では家族や保証人に迷惑はかからない

債務整理のなかでも、任意整理と特定調停では家族や保証人に迷惑をかけないで手続きすることができます

任意整理や特定調停では、整理する対象の借金を選ぶことができるため保証人の付いた借金を選ばなくても済むからです。

個人再生と自己破産では家族や保証人に様々な影響が及ぶ

一方、債務整理のなかでも個人再生と自己破産を選択すると、家族や保証人には悪影響が及んでしまいます

個人再生自己破産では、全ての借金が整理の対象になってしまうからです。

個人再生・自己破産によって家族に及ぶデメリット

家族に及ぶデメリットは、主に以下の3つです。

  1. 自分名義の持ち家があると、家を失う
  2. 家族が自分名義の家族カードを作れなくなる
  3. 家族が連帯保証人になっていると、自分の借金の支払い義務を代わりに背負うことになる

自己破産の家族への影響を詳しく知りたい方はこちら:自己破産は家族に迷惑をかける?配偶者や子供に及ぼす影響と対策法

ただし、個人再生の場合は「住宅ローン特則」という制度を利用でき、ローンの残った家を対象から外せるので家を失わずに済みます

参考記事:個人再生で住宅ローンがあっても自宅を残せる|住宅ローン特則の基準

保証人に及ぶデメリット

個人再生や自己破産をすると、手続きした本人の代わりに保証人には借金返済の一括請求がなされます

消費者金融でのキャッシング・銀行カードローン・クレジットカードなどは、保証人を立てることはほとんどありません。

しかし、奨学金借入の場合は連帯保証人が必要なケースがほとんどです。

奨学金を債務整理した場合は、保証人や連帯保証人に督促や請求がきてしまうことが多いです。

デメリット3:車は失うことになるのか?

債務整理で考えられる3つ目のデメリットとして、「持っている車はどうなるんだろうか?」という点があります。

債務整理後の車の扱いに関しても、どの債務整理を選ぶかによって異なります。

任意整理・特定調停では車を残すことができる

債務整理のなかでも、任意整理と特定調停では車を没収されずに残すことができます

自動車ローンの支払いが残っていても、手続きの対象から外すことができるからです。

個人再生と自己破産では車を残すことは難しい

債務整理のなかでも、個人再生と自己破産では車を残すことは難しいかもしれません。

以下のいずれかに当てはまる場合は、車は没収されてしまうからです。

  • 自動車ローンの支払いが残っている場合
  • 車を金銭価値に換算すると20万円以上になる場合

デメリット4:会社や家族、知人にバレるのか?

債務整理した時に考えられるデメリットの4つ目は、債務整理したことが勤務先などにバレてしまうのか?という点です。

この点に関連して、債務整理すると「官報」というものに掲載されることがあります(官報公告される)。

債務整理をすると官報に掲載される

任意整理・特定調停は秘密で手続きすることも可能

債務整理のなかでも、任意整理・特定調停を選択すると職場や家族、知人にもバレずに手続きできます

理由は以下の2点です。

  • 任意整理や特定調停では官報に掲載されない
  • 提出書類が少ない

まず、任意整理や特定調停は、裁判所や国が関係せずに債権者(借金の貸し手)と直接に和解交渉する手続きです。
そのため、国の発行する官報に載ることはありません。

また、提出書類が少ないため家族に内緒で進めるように注意することもできます。
債権者や弁護士や司法書士事務所にしか知られずに、秘密で手続できるのです。

個人再生・自己破産だと官報に掲載されるが…

官報とは、国が発行する機関誌です。
個人再生や自己破産をすると、手続者の氏名や住所が記録されます。

官報に掲載されるが、勤務先や家族、知人に見られる可能性は低い

ただし、債務整理に関する官報の情報が見られる可能性は低いでしょう
官報は、借金問題に関わる貸金業者や法律事務所が読むものであり、勤務先の会社や一般の知人が目にすることはないからです。

インターネットでも公開されていますが、検索しても個人の氏名や住所が出てくることはありません。

家族にはバレやすく、むしろ秘密にしておく方が危険

一方、個人再生や自己破産は家族にはバレることになるでしょう
家計収支表や収入証明書を提出する必要があるため、同居中で生計を一緒にしている家族がいると隠しておくのは難しいかもしれません。

むしろ重要なのは、個人再生や自己破産については家族には打ち明けるべきだということです。

前述のとおり、個人再生や自己破産では家族や保証人にも様々な影響があります。 手続きする前は黙っていて、いきなり家や車を失うことになった…という事態になりかねないからです。

どうしても家族にはバレたくない…」という人は、任意整理や特定調停を検討しましょう。

デメリットはあるものの債務整理に踏み切るべき3つの基準

債務整理の4つのデメリットについては分かりました。
しかし、「結局自分は債務整理すべきなんだろうか…?」と悩みます。

手続きに踏み切るにも、なかなか勇気が必要ですよね…。
では、以上のメリット・デメリットを踏まえた上で、弁護士・司法書士が言う、債務整理に踏み切るべき3つの基準を紹介しましょう。

いずれかに当てはまる人は、デメリットは頭に入れつつも勇気を持って一歩踏み出すべきだと言えます。
とはいえ、いきなり手続きを始める必要はなく、まずは無料で弁護士や司法書士に相談していることをおすすめします。

  1. 借入額が年収の3分の1以上残っている
  2. 借金を別の会社で借り入れて返済する「自転車操業」状態
  3. 毎月の収入から、必要と見込まれる支出(生活費など)を引いた残りの金額では借金を返済できなさそう

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債務整理手続き4つのそれぞれのメリット

債務整理のデメリットを説明してもらいましたが、逆にどんなメリットがあるのか気になります…。

債務整理の4つの手続きについて、それぞれのメリットを表で簡潔にまとめました。

任意整理 特定調停
・将来利息や遅延損害金の支払い免除
・分割回数を増やし、毎月の負担額を減らせる
・他の手続きに比べて依頼者の負担が少なく、手続きも簡単
・借入先ごとに手続きの対象とする業者を選ぶことができる
・任意整理と同様に、利息をカットし借金の返済額を減らせる
個人再生 自己破産
・借金額を大幅に圧縮(原則5分の1)し、3年で完済できるようにする
・自己破産とは違い、住宅ローン特則を用いてマイホームを残せる可能性がある
・全ての債務の支払い義務が免除され、借金がゼロになる

債務整理の気になる費用|分割払いも可能

債務整理のデメリットとメリットは理解できました。
他にも、「手続き費用はいくらかかるんだろう…?」というのも気になります。

確かに債務整理をすると、様々な種類の費用がかかります。
しかし、依頼する弁護士や司法書士事務所の多くは分割払いが可能です。以下では、債務整理の費用について説明します。

債務整理を弁護士・司法書士に依頼した時にかかる費用には、以下のようなものがあります。

  • 着手金:手続きの依頼時に弁護士や司法書士に支払うもの
  • 報酬金:手続きが成功した時に支払う「成功報酬」
  • (個人再生・自己破産の場合)裁判所への手続き費用や手数料など

実際に任意整理・個人再生・自己破産のそれぞれを選んだ時にかかる費用の相場は、以下の通りです。

任意整理の相場費用

内訳 費用
着手金 約20,000~50,000円(1社につき)
報酬金 約20,000~50,000円(1社につき)
減額報酬 減額した分の1割~2割

自己破産の相場費用

着手金 50万円~
報酬金 着手金に含む
収入印紙代 1,500円
予納郵券代 4,000円(東京地裁の場合)
予納金 1,0290円(同時廃止事件の場合)
1,6090円(管財事件の場合)

個人再生の相場費用

内訳 費用
着手金 50万円〜
報酬金 着手金に含む
申立手数料 10,000円
裁判所予納金 11,928円
郵便切手 1,600円(80円×15枚、20円×20枚)

手続き費用は分割払いできる

以上のように費用はかかるものの、一括で請求されるのではなく分割払いできるケースが多いです。

分割回数は、借金の返済期間が3年間なら36回、5年間なら60回、というように設定できます。

月々の支払額や分割回数も、相談すると自分の生活の状況に合わせて設定してもらうことが可能です

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【まとめ】弁護士・司法書士に無料相談してデメリットの小さな債務整理を選ぼう

デメリット一覧 任意整理・特定調停 個人再生・自己破産
1. クレジットカードを作れる?
住宅ローンを組める?
キャッシングできる?
5年以上不可能 <個人再生>5年以上不可能
<自己破産>10年以上不可能
2. 家族や保証人に迷惑がかかる? ほとんど影響はない ・自分名義の家を失う
※個人再生では回避可能 ・家族が家族カードを作れない
・保証人に一括請求が届く
3. 車は失うことになる? 失わずに済む <ローン完済前>ローン会社に引き上げられる
<ローン完済後>金銭価値で20万円以上なら没収
4. 会社・家族・知人などにバレる? バレない 官報には載るがバレる可能性は少ない
※家族にはバレる

任意整理と特定調停の違い

  • 過払い金返還請求ができない。
  • 任意整理に比べ、自分でする必要のある手続きが複雑。

たしかに債務整理にはデメリットは存在しますが、4つのうちでも任意整理を選ぶとデメリットをなるべく小さくすることができます

自分にとって適切な手続きは、債権額や返済期間、収入など人によって異なるので、まずは弁護士・司法書士に無料相談してみましょう。 借金問題のプロが、あなた独自の借金に関する悩みを聞いた上で、最適な方法を判断します。

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